ブラームスのドイツ民謡曲集を聴きます。

ブラームスが生涯に渡って民謡を愛しててドイツ各地に伝わる旋律にピアノ伴奏をつけた全49曲の歌曲集です。素朴で親しみやすいメロディと、ブラームスならではの豊かな和声と旋律が融合した傑作です。

単なる伴奏に留まらない精緻で瑞々しい美しいピアノと、各民謡の持つ哀愁、郷愁、ユーモア、愛情といった感情が見事に引き出されている歌唱が、最大の魅力です。

詳しい歌曲集の概説めいたこと、曲名は、割愛させて頂きます。ネットや書籍で確認して下さい。

今回聴いたのは、1965年に録音されたエリーザベト・シュヴァルツコップとディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが42曲を歌ったアルバムでピアノ伴奏をジェラルド・ムーア担当してます。今日は、その中から21曲を聴きます(何れ、後半の21曲も投稿します)。

シュヴァルツコップとディースカウという夢の共演の上、ピアノ伴奏の神様ジェラルド・ムーアの繊細なピアノ伴奏。贅沢この上ない組合せです。

2人のこれ以上望むことの出来ない世紀の名歌手が対話するように民謡の美しさを伝えくれ、そのことによって非常に美しくそして、民謡の素朴さとブラームス特有の洗練された情感が見事に歌い上げています。

2人の神ってる歌唱によって豊かな表現力と細やかなニュアンスが存分に活かされた歌唱で単なる民謡で片付けられない偉大な芸術の域に達してます。

ディースカウの理知的かつ豊かな表現力と、シュヴァルツコップの気品ある美声が、男女の会話仕立てになっている民謡の魅力を最大限に引き出しています。そして、何よりもドイツ語の発音が綺麗です。


単なる民謡の枠を超え、ドイツ・リート(歌曲)の芸術的高みに到達した、これ以上ない豪華で贅沢な顔合わせによるレコード史上に残る名盤と言え、声を大にしてお薦めします。