モーツァルトのディヴェルティメントを4曲纏めて聴きます。 

昔から僕は、ディヴェルティメントをあまり理解してませんでした。「喜遊曲」とか言ってましたが、要は楽しい曲調の曲を集めた組曲と最終的に勝手に理解しました。今もですが(笑)。 
まぁ、そんなこと下世話な話。 
 
今日聴いたのは、モーツァルトが作曲したディヴェルティメントの中から4曲聴きました。

・KV136
・KV137
・KV138
・KV251

それぞれの曲の詳しいことは、ネットや書籍で確認して下さい。 

演奏は、アーノンクールと並ぶHIPの第1人者トン・コープマン指揮するアムステルダム・バロック管弦楽団が1989年に録音した演奏です。 

常日頃カラヤンやベーム指揮するベルリン・フィルやウィーン・フィルのモダン・オーケストラで聴いてる僕としては、貧弱な音で指揮者の奇を衒う傾向の多いHIP一派の演奏を日頃から毛嫌いしてました(これからも、変わらないと思いますが)。 

そんな僕ですが、このコープマンの演奏は心地良く聴くことが出来、この時期、この編成でモーツァルトを聴くのも在りかなぁと思う見事な美しい演奏でした。

「眼から鱗が落ちる」とは、このことでしょうか、まさしくHIP一派の演奏にいたく感服、感動しました。 

モダン・オーケストラにはない、全ての音色、響きが新鮮で爽やかで瑞々しい。そして、美しい。


夏の熱い草原の中にある木立の下で休息をとってた時に、さぁーっと流れてくそよ風を肌で感じるようです。 

トン・コープマンの奇を衒わないモーツァルトを十分に吟味し尽くされた指揮で古楽器を主体としたアムステルダム・バロック管弦楽団を駆使し、モーツァルトのこの時期、この編成での魅力を最大限引き出す演奏をしてます。 

まぁ、たまにはHIP一派の演奏も聴いてみるのも、良いかなぁと思わす演奏でした。