シューマンの歌曲を何曲か纏めて聴きます。 
 
今日聴いたのは、歌曲集『リーダークライス』作品24をメインに同じく歌曲集『ロマンスとバラード』から13曲そして、『ペルシャザール』作品57です。 

それぞれの歌曲の詳しいことは、ネットや書籍で確認して下さい。 

シューベルトに並ぶドイツ・ロマン派の歌曲の作曲家シューマンの面目躍如的な作品で、詩を読み込み詩の裏側にある情景、心情を見事に歌手とピアノで具現化させる彼の歌曲の作曲における作曲技術の高さを伺い知るが出来、感服します。 

今日聴いたのは、インゲル・ゼーデルグレンのピアノ伴奏でナタリー・シュトゥッツマンが歌った1997年に録音されたアルバムです。 

フランスを代表するコントラルトで、艶っぽさに欠けますが、『リーダークライス』を聴く上では特に気になりません。  
誠実で生命力のある伸びやかで精緻で瑞々しい美しい声と高い歌唱技術で、シューマンのメロディーの美しさを知らしめてくれてます。 
 それは、他の『ロマンスとバラード』等の歌曲にも言えます。 

伴奏のゼーデルグレンも伴奏に付けたシューマンのメロディーを丁寧に紡ぎ、シュトゥッツマンにそっと寄り添い2人でシューマンの歌曲をより魅了あるものにしてます。 

歌手の詩に対する女性目線での読解力と表現力が試される作品で、シュトゥッツマンは及第点以上の歌唱をしています。


まぁ、プロで売れっ子の女性歌手としては、当然ですが。

シューマンの歌曲の魅力を教えてくれるお薦めの1枚です。