リストのオーケストラ曲を4曲聴きます。 
聴いた曲目は、以下の通りです。 
 1) ハンガリー狂詩曲第2番 
 2) ハンガリー狂詩曲第4番 
 3) 交響詩第6番『マゼッパ』 
 4) 交響詩第2番『タッソ』 

これらの曲の詳しいことは、割愛します。
ネットや書籍で調べて下さい。 

リストと言えば、ピアノの巨人、ピアノの化け物と言っても良いくらい神がかり的なテクニックを持ち、そのテクニックを実証する如く難易度の高いピアノ作品を書いています。 
反面、オーケストラ曲においても卓越した作曲技術を披露するような楽曲を残してます。
勿論、今回聴いたハンガリー狂詩曲のようなピアノ曲をオーケストラ曲も含みます。 

久しぶりに聴いて、リストのそのオーケストラ曲の作曲技術の高さを実感しました。
そして、オーケストラの醍醐味を存分に味わえるくらい楽しいし、面白い。 


今回聴いたのは、黄金コンビのカラヤンとベルリン・フィルが、1970年代に録音して演奏です。 

1970年代ですから、彼らの脂の乗り切った輝かしいサウンドが楽しめます。

カラヤンの意図することを全てマスターし、意図する音色や響きを完璧に具現化しリストのオーケストラ曲の魅力を魅力以上に増幅させて聴かせてくれてます。 
2曲のハンガリー狂詩曲が醸し出すジプシーの雰囲気を色濃く、そして滑らかに鮮やかにカラヤンとベルリン・フィルは演奏しています。
その見事さに、聴き惚れてしまいます。 

そして、2曲の交響詩の演奏がこれまた見事で素晴らしい。 
交響詩の持つドラマ性を忠実に再現しながら、カラヤンが面白く聴けるように巧みな演出をし、ベルリン・フィルを思うがままに指揮し、思うがままのリストのオーケストラ曲での魅力を伝えてくれてます。 

しかし、ベルリン・フィルは凄い❗ 
演奏技術の高さと表現力に感服します。

また、彼らを意中に治め指揮するカラヤンの技量にも感服します。凄い❗ 

4曲ともリストのオーケストラ曲の魅力を知る上で絶対に外せない演奏で、絶対に聴いておくべき演奏です。 

古今東西の指揮者に演奏の中でもトップクラスの演奏です。ことに今活躍する指揮者は、カラヤンに太刀打ち出来ないだろうなぁ。 

僕の大好きな交響詩第2番『タッソ』の素晴らしい演奏は、唯一無二の演奏と言って良いくらい完璧な演奏をしています。