音楽雑記帳ーモーツァルトの弦楽四重奏曲第17番『狩』を聴きます。 

モーツァルト中期を代表する傑作弦楽四重奏曲です。 
細かなこの曲に関することは、割愛します。
ネットや書籍で確認して下さい。 

今回聴いたのは、チェコを代表する名弦楽四重奏団のスメタナ弦楽四重奏団が、1982年に録音した演奏です。 
お国ものドヴォルザークの弦楽四重奏曲は言うに及ばずベートーヴェンやこのモーツァルトにおいても抜群の名演をしています。 

モーツァルトの書いた明るく楽しい弦楽四重奏曲に込めた想いを余す所なく表現した演奏です。 

弦楽器のアンサンブルには、スメタナ弦楽四重奏団は定評があります。
4つの弦楽器それぞれがそれぞれの邪魔をせずバランスのとれた安定した演奏は、素晴らしく見事なものです。 
そして、何より4つの弦楽器が奏でる調べ、音色はとにかく美しい❗ 

狩に因んでモーツァルトの書いた心和ます微笑ましい曲想を忠実に、いやそれ以上に盛った名演をしています。 

僕は、日頃アルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏を聴いてますが、彼らの演奏に飽きるとスメタナ弦楽四重奏団の演奏を手に取ります。

アルバン・ベルク弦楽四重奏団の若々しい演奏にないベテランの境地で、弦楽四重奏の世界を包容力を持って伝えてくれる演奏もたまには良いものです。 

ちょうど歌舞伎において若手による歌舞伎を演じる演目を、新鮮な気持ちで観るのも良いけれど、人間国宝の役者がずらり並んだ演目を酸いも甘いも知り尽くした極めたベテランの演技を観るように、感動するように、スメタナ弦楽四重奏団の演奏にはそれがあります。 

流石、チェコいや世界を代表する弦楽四重奏団の演奏です。感服、感動しながら聴きいってしまいます。 

機会があったら、是非ともスメタナ弦楽四重奏団の演奏するモーツァルトの曲を聴いて下さい。損はしません。