ヴェルディの歌劇『リゴレット』を聴きます。
彼が作曲した全3幕からなる歌劇で、ヴェルディ中期の傑作とされており、世界中の歌劇場の主要なレパートリーとなっています。

いつものように歌劇に関しての詳しいことは、ネットや書籍で確認して下さい。

今回聴いたのは、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団すなわちウィーン・フィルと合唱は、ウィーン国立歌劇場合唱団で1979年にウィーンで録音された演奏です。

歌手と役柄は、以下の通りです。
ピエロ・カップッチッリ(バリトン/リゴレット)
イレアナ・コトルバス(ソプラノ/ジルダ)
プラシド・ドミンゴ(テノール/マントヴァ公爵)
ニコライ・ギャウロフ(バス/スパラフーチレ)
エレナ・オブラスツォワ(メッゾ・ソプラノ/マッダレーナ)
ハンナ・シュヴァルツ(アルト/ジョヴァンナ)
クルト・モル(バス/モンテローネ)
ルイジ・デ・コラート(バリトン/マルッロ)
ワルター・グリーノ(テノール/ボルサ)

何れもウィーンで活躍した歌手たちです。
輝かしい、伸びのある張りのあるドミンゴの美声。「女心の歌」は、圧巻です。

ヴェルディの歌劇には、必要不可欠のカップッチッリの朗々と存在感のある安定したカップッチッリの美声。

コトルバスの若々しく瑞々しい澄んだ美声。

僕の大好きなメッゾ・ソプラノのオブラスツォワの心に響く艶っぽい美声。

こちらも僕の大好きな魅力的な歌唱するアルトのシュヴァルツの美声に魅了されます。

その他の歌手たちも役柄に応じた美声を聴かせて
います。
指揮者、オーケストラ、歌手、合唱と『リゴレット』の歌劇として優れたこと、魅力を魂を揺さぶるような、力強い演奏をしています。

ジュリーニがヴェルディ音楽の魅力を熟知した円熟した指揮でウィーン・フィルを力強く引っ張り、それに完璧に応えるのは流石ウィーン・フィルです。実に、素晴らしい。お見事です。

『リゴレット』の演奏において、間違い無くトップクラスにランクされる名演です。