ヴェルディの歌劇『椿姫』を聴きます。
ヴェルディを代表する歌劇で、アリアを含め聴き所満載のヴェルディの歌劇を満喫出来るものです。

悲劇の歌劇でありながら明るさ、華やかさ、力強さを持ったヴェルディの天才的なメロディーラインを至るが現れ、高い作曲技術が開花した歌劇で世界で人気を博し、演奏の機会が多い歌劇です。

物語のあらすじ等の細かなことは、ネットや書籍で確認して下さい。最も良く発揮されており、人気の源泉となっている

今回聴いた演奏は、ランベルト・ガルデッリ指揮するベルリン国立歌劇場管弦楽団と合唱団が、1973年に録音された演奏です。
ガルデルリのヴェルディの演奏には定評があり、数多くの録音があります。
手慣れた卒のない指揮で、歌劇『椿姫』の聴き所の壺を押さえた指揮は、見事です。

同じイタリアのトスカニーニやサバータ等の巨匠から比べると影が薄いですが、立派な指揮でヴェルディを聴かせてくれるヴェルディ指揮者と言って差し支えないと思います。

主役2人は、若きミレッラ・フレーニ(ソプラノ)とフランコ・ボニゾッリ(テノール)です。

若きフレーニの瑞々しい新鮮で清楚な歌声の魅力が遺憾なく発揮され、悲劇のヒロインのヴィオレッタの心情と心の変化を切々と訴え掛けて来る歌唱に魅了されます。素晴らしい!

対するボニソッリの輝かしい声でヴィオレッタを熱い情熱を持って思うアルフレードの心持ちが伝わって来る歌唱に魅了されます。


脇を固める歌手たちも素晴らしい見事な美声で歌唱しており、主役2人を輝かせています。
特に、バリトンのブルスカンティーニのジョルジオは、魅力的な低音で朗々と歌う存在感のある歌唱は、流石です。

この演奏は、メンブラン・レーベルで手に入れましたが、比較的安価で購入出来ヴェルディの5つの歌劇が聴け、彼の歌劇の醍醐味を味わえるのでお薦めします。