ビゼーの『カルメン』組曲を第1、第2組曲共に聴きます。

万人がご存知の世界で最も人気のビゼーの歌劇『カルメン』から声楽抜きでオーケストラのみによる組曲です。そして、コンサートや録音で頻繁に演奏されています。

今日聴いたのは、バーンスタイン指揮するニューヨーク・フィルの1967年に録音された演奏です。

バーンスタインの「聴かせ上手」な側面が遺憾なく発揮され、1曲1曲を語りかけるように演奏して聴き手に大きな充足感、満足感を与える演奏となっています。
幾分ゆったり目のテンポでビゼーの音楽をシンプル極まりないデザインで歌劇『カルメン』の魅力を掘り起こす指揮は、流石です。まさに、本来のバーンスタインならではの指揮です。

当時、音楽監督していた全盛期のニューヨーク・フィルを自由自在に操り、ビゼーの魅力、醍醐味を伝えてくれる演奏をしています。
当時のニューヨーク・フィルの高い演奏技術と抜群の表現力はアメリカ・ナンバーワンであり、ベルリン・フィルやウィーン・フィルに互角に闘いを挑むことの出来るオーケストラであったことを再認識させる抜群の演奏をしています。

全盛期、最盛期のバーンスタイン、ニューヨーク・フィルを知る良い演奏であり、録音です。
お薦めの演奏です。是非とも、聴いて欲しいです。損は、ありません。