ブラームスの歌曲を18曲程、纏めて聴きます。

今日聴いた歌手は、僕の大好きなメゾソプラノのブリギッテ・ファスベンダーで聴きます。
伴奏は、アーヴィン・ゲージのピアノです。
また、「秘めたる憧れ」と「聖なる子守歌」では、トーマス・リーブルのヴィオラで伴奏しています。1982年の録音による演奏です。

今日聴いた歌曲は、以下の通りです。
・愛のまこと Op.3-1
・わたしの歌 Op.106-4
・エオリアン・ハープに寄せて Op.19-5
・荒野を越えて Op.105-4
・海辺の庭で Op.86-4
・落胆 Op.72-4
・菩提樹に霜が降りて Op.106-3
・余韻 Op.59-4
・おお涼しい森よ Op.72-3
・またしてもぼくを縛りつけようというのか Op.32-5
・秘めたる憧れ Op.91-1
・聖なる子守歌 Op.91-2
・乙女の歌 Op.107-5
・5月の夜 Op.43-2
・セレナード Op.106-1
・静かな夜に(ドイツ民謡集より)
・永遠の愛について Op.43-1

ファスベンダーは、歌劇だけでなく歌曲においてもその伸びのある艶やかで大人の女性の色気を感じさせる歌声で、ドイツ・リート界をしっかり支えた土台のしっかりした歌唱をするメゾソプラノです。
深みがあって歌詞の意味を吟味し、歌詞の内容によって歌い分けブラームスの歌曲の美しいメロディーに乗せて芸達者で名人芸のような歌唱を聴かせてくれます。

メゾソプラノと言えば、キャサリン・フェリアー、クリスタ・ルートヴィヒやジャネット・ベイカー等の名歌手がいます。
ファスベンダーは、彼女たちに匹敵する名メゾソプラノです。

このブラームスの歌曲での歌唱は、間違いなくそれを確信させてくれる歌唱をしています。

伴奏のベテラン、ゲージのピアノも彼女の歌声を最大限活かすものでブラームスの伴奏に付けたピアノのメロディーを伴奏だけでなく、ピアノ曲としてのブラームス特有の渋く、心に染み入るメロディーの素晴らしさを知らしめる演奏をしています。

「秘めたる憧れ」と「聖なる子守歌」で加わるピアノ伴奏にリーブルが奏でるヴィオラの音色が、更にブラームスの歌曲の魅力を伝えてくれます。

たまには、ブラームスの歌曲をしっぽり聴くのも良いものです。