ショパンのピアノ曲を纏めて聴きました。
ピアノは、ショパンには欠かせないピアニストの1人、巨匠アルトゥール・ルービンシュタインです。1960年代の演奏です。
今回聴いた曲目は、以下の通りです。
(1)第1番 変イ長調 作品29
(2)第2番 嬰ヘ長調 作品36
(3)第3番 変ト長調 作品51
(4)第4番 嬰ハ短調 作品66(遺作)「幻想即興曲」
(5)舟歌 作品60
3つの新練習曲
(6)第1番 ヘ短調
(7)第2番 変イ長調
(8)第3番 変ニ長調
(9)ボレロ 作品19
(10)守歌 作品57
(11)タランテラ 作品43
(12)アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
それぞれの曲の解説などは、割愛します。
ネットや書籍で確認して下さい。
ルービンシュタインのピアノの音色は、バックハウスのように硬く重厚な響きの中にも、艶があってショパン独特のロマンを色濃く漂わせ、サロンで愛する人と戯れるような感じを抱かせます。
ショパンが、愛人ジョルジュ・サンドのように。
もう、ベテランの域に達していても、まだまだ若さを発散しながら艶っぽさを忘れない演奏が聴けます。名人芸のようなピアノの演奏によってショパンの魅力を最大限伝えるものです。
全曲、年齢を感じさせない軽やかなタッチと的確なペダリングを駆使しながら、ゆったりとした懐の深い最近のピアニストにはない味わい深い演奏で、ショパンのピアノ曲の手本になるピアノです。バックハウスのベートーヴェンのピアノのように。
僕は、全曲ルービンシュタインの奏でるショパンに魅了されますが、特に幻想即興曲と舟歌、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズの演奏には、いつもため息が出るくらいうっとりさせられます。
絶対にショパンの魅力、ルービンシュタインの魅力に触れたいなら聴くべきアルバムで、自信を持ってお薦めします。