ロッシーニの序曲集を聴きました。

演奏は、カラヤンとベルリン・フィルの演奏で1971年の録音されたものです。

演奏している序曲は、以下の通りです。
歌劇《セビリャの理髪師》 序曲
歌劇《どろぼうかささぎ》 序曲
歌劇《セミラーミデ》序曲
歌劇《ウィリアム・テル》 序曲
歌劇《アルジェのイタリア女》 序曲
歌劇《絹のはしご》序曲

それぞれ歌劇の詳しいことに関しては、ネットや書籍で確認して下さい。
また、それぞれオーケストラ技量を測る上で欠かせない作品であり、演奏会において欠かせない作品です。

さて、今日聴いたカラヤンとベルリン・フィルの演奏です。
彼は、ロッシーニの序曲の録音は残していますが、歌劇の全曲の録音は残していません。
同じイタリアのヴェルディやプッチーニの歌劇の録音があるのに。ロッシーニの歌劇は、肌に合わなかったのかしら。

1971年と言えば、両コンビ黄金期、全盛期の録音です。「ツーと言えば、カー」と言える仲の絶大なる信頼感と絆のある時期の演奏です。
そこには、比類無い、完璧なロッシーニの音楽の世界があり、他の指揮者の追随を許さないものがあります。
トスカニーニを別格にして、イタリア人の指揮者以上のロッシーニを聴かせてくれてます。

6曲の序曲、それぞれの歌劇のドラマ性や特徴を正確に把握し、それを当時も今も世界最高峰のベルリン・フィルを自由自在に扱いロッシーニ音楽の素晴らしさを魅力あるものにし、面白く聴かせてくれます。

ロッシーニの序曲集と言えば、この1枚で事足りると過言でないと思います。

絶対、お薦めの演奏で1枚です。