ブルックナーの交響曲第4番『ロマンチック』を聴きました。
彼の交響曲の中では、ブルックナーには失礼ですが最も取っ付き易い交響曲です。特に、ブルックナー交響曲の初心者の方には。
中世の騎士が、ドイツの森を徘徊してドイツの広大な森や雄大な山々を連想させ自然を感じ、豊かな幻想と神秘的な美しさに溢れる交響曲です。
そして、ロマン派の音楽を強く感じます。
今回聴いたのは、アバドとウィーン・フィルが1990年に録音した演奏です。
で、独自の作風を示すブルックナーの交響曲のなかでも最も広く親しまれています。
ウィーン・フィル豊潤なゆとりのある響き満載のゆったり至福の時間を満喫出来、ブルックナーの音楽をたっぷり楽しめます。
ウィーン・フィルの全ての楽器が、美しくて素晴らしい響き、音色で演奏をしていますが、特に弦楽器の朗々としなやかに流れる音色に、うっとりさせられます。特に、第2楽章の美しさは筆舌に尽くし難いです。ウィーン・フィルは、本当に凄い。
そして、ウィーン・フィルから瑞々しく、清澄さ溢れる演奏を引き出すアバドの指揮に感服です。
この交響曲には、カラヤン始め数多くの指揮者の演奏があります。
そう、ベームが同じウィーン・フィルを指揮した演奏も、その中にあります。天下の名演と言っても良い名演が。
アバドとウィーン・フィルの演奏も、その中に割って入っても文句の出ない名演です。そして、聴くことをお薦めする演奏演奏です。