シベリウスの『クレルヴォ交響曲』を聴きました。 

この交響曲は、演奏される機会が少ないシベリウスの初期の合唱付き管弦楽曲になりますが、楽章の構成や曲想から見るて交響曲と呼びうる内容を持ってます。なので『クレルヴォ交響曲』と呼ばれています。
シベリウスの書いた管弦楽曲の中では、最も規模が大きく、5楽章から構成されてて全曲演奏には通常1時間以上要します。
ある意味、北欧の視点から見たマーラーの交響曲のようです。

更に、詳しいことはネットや書籍で確認して下さい。

今回聴いたのは、エサ=ペッカ・サロネン指揮するロスアンジェルス・フィルの演奏で他にヘルシンキ大学合唱団とソプラノのマリアンナ・ロールホルム、バリトンのヨルマ・ヒュンニネンが歌ってます。1992年に録音された演奏です。

同郷(確か)のサロネンが、シベリウスの書いた楽譜を丹念に分析し、同郷の想いを具現化すべく対非常に綿密で神経を使ったアプローチで鋭敏な色彩感を出し、サロネンのシベリウスの世界を展開する素晴らしい指揮をしてます。

そんなサロネンの指揮に、ロス・フィルも完璧に反応しシベリウスの瑞々しい美しい音楽に豊かなファンタジーを加味する演奏で、シベリウスの素晴らしさと共に並びにフィンランドの情景を思い浮かべさせ、2人の歌手と合唱団も加勢して見事で素晴らしい演奏をしています。

この交響曲の演奏では、パーヴォ・ベルグルンドの演奏(僕も、持っていますが)が名演と呼ばれています。
しかし、僕はこのフレッシュでシャープな演奏しているサロネンの方が、どちらかと言うか好んで聴いています。

機会があれば、聴き比べしてみては。