4月1日の朝に、ドヴォルザークの交響曲第4番を聴きます。

演奏は、ロヴィツキ指揮するロンドン交響楽団です。
切れ味鋭い弦楽をベースに、管楽器パートも同様に切れ味するどく両者のバランスが取れるような指揮をロヴィツキは行い、ロンドン交響楽団がドヴォルザークの民族的で素朴な曲調を際立たせ、より魅力に富むものであることを実感させる演奏を演奏をしています。
瑞々しい澄んだロンドン交響楽団の弦の調べは、弦の国のチェコに負けない魅力あるものとなっています。

第1楽章、喉かで穏やかな田舎の中で、安らかに時間が流れてくような美しい音楽で、勇ましい音楽は皆無の楽章です。

第2楽章は、宗教的な雰囲気のする曲調ですが、日中の田畑の仕事を終えて農夫が家路にたどり着き、1日の疲れを癒すような音楽です。
特に、弦楽器の奏でる流れるような美しいメロディーは、魅了されること請け合いです。

第3楽章はスケルツォの楽章です。
躍動感溢れる力のこもった音楽で、田畑の豊作を祈願して農夫か躍り狂う様子をイメージするような楽章の音楽です。また、トリオで流れるメロディーは、親しみ深い喉かな気分に浸れる音楽です。ここでも、ドヴォルザークの作曲技術が冴え渡ります。

フィナーレとなる第4楽章は、希望に満ち溢れた明るさの中で明日への明るい未来を迎えに行くような感じの力強い音楽で、ドヴォルザークが後押ししてくれてるような楽章です。

ドヴォルザークの交響曲と言えば、とかく第7番、第8番、第9番を聴いてしまいますが、どっこい第1番~第6番にもドヴォルザークの魅力が詰まった交響曲ばかりです。
機会があれば、是非とも第1~第6番の交響曲も聴いて欲しいです。
そして、どのようにして最後の交響曲第9番に至ったか、その過程を知って欲しいです。