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シューベルトのミサ曲第5番を聴きます。
シューベルトは、歌曲や室内楽、ピアノ曲、交響曲等々、数多くの名曲を作曲しています。
そんなシューベルトですが、実は宗教音楽史上に名高いミサ曲を作曲家でもあります。
シューベルトの宗教の中に眠る祈りを覗き込むような印象深い音楽や、味わい深い美しいメロディーには魅了されます。
晩年に近づきつつあるシューベルトが、円熟して培って来た作曲技術を惜しみなく注ぎ込み、シューベルトの代表するミサ曲となっています。
今日聴いたのは、リリング指揮するオレゴン・バッハ祝祭管弦楽団と合唱団の演奏で歌っている歌手は以下の通りです。
ブラウン(ソプラノ)、グロープ(アルト)、テイラー(テノール)、フォレ(バス)
合唱を伴う宗教曲の第1人者リリングです。
シューベルトの宗教曲における魅力を最大限引き出し、シューベルトの持つ抒情性と背後に潜む敬虔な祈りの気持ちを代弁するかのようにリリングは、卓越した指揮で鮮やかに表現しています。
まるで、遠く離れたウクライナに平和で安息な日々が、1日でも早く訪れることを祈るかのようです。
オレゴン・バッハ祝祭管弦楽団と合唱団、4人の歌手たちも、そんなリリングの意図を汲み取り、リリングの思った通りの演奏をしています。
そして、素晴らしい❗
ウクライナで不安で悲惨な状況にある人たちに平和が来るようにとの気持ちと、非業の死を遂げられた人たちに安らかな眠りに付けるようにとの気持ちを胸に聴きました。