空き家の問題のひとつに荷物の片付けがあります。
長年暮らしてきた中でいろんな物に囲まれ、そして「勿体無い」の精神を秘めた日本人の私たちは、大事に?家の中に蓄えてきました。

空き家が動き出すと、また動かすためにその荷物をどうしようか。といってもだいたいが捨てるほかない状況。

さて、処分をするといっても昨今は分別をしないと出せなかったり、費用がかかったり、、、
分別するために、物を分解していくと、さまざまな素材が使われていることやそれぞれのものの作りを知ることになります。

古民家の解体時には、職人技術やその考えや思いが顕になって学び感激することばかりですが、
現代のものは、なんというかできた時さえ良ければいいような残念ながら目先の利益を感じることが多い。

そして、それだけいろいろな素材の使われ方や煩雑なつくりをしているものだから、分別するのは大変で手間と暇がかかるのである!
恐らく、身の回りを整頓するたびに私たちはこの苦労から、物を手に入れる際に「きちんと選択する」ということを学ぶでしょう。

そして、自分の選択が環境を使っていることを知り、物を大事にする本来の意味に気付いて、質の良い物を長く丁寧に使い、暮らしの質を向上させることに辿り着く。
少しずつそこに向かっているのだと思います。