木造住宅を建てる人に、「どんな材を使うのがいいと思いますか」と聞いたら、
すぐに「地域材。」と返ってきました。
その土地で育った木ですから、その地域で使うと風土に適した材として長持ちします。

次に「一般的に建てられる家の木は、どこの木か知ってますか」と問うと、知らないと言われます。

「どこの木だと思いますか」と聞くと、戸惑われます。

外国の木が多く使われてることを話すと驚かれ、
「なぜ日本の木、近くの木を使わないんでしょうか」と問うと、
いろんなことを考えて「えー…」「安いから…?」「近くにないから…?」「……」
「なんでだろう?」という顔をされます。


それは多くのみなさんが、どこの木で家が建てられるか知らない。
だからじゃないでしょうか。

以前は、山を持つ製材所へ住まい手自身が足を運んでいたそうです。
自分の家がどんな木で建つのか、知りたいからです。
木のことを学んで、家づくりをしていました。
製材所の方は、代々大切に育ててきた山の木を、きちんと生かして使ってくれる大工棟梁を紹介しました。
住まい手も造り手も同じ想いで建てられていた。だから、住まう人のための長持ちする家づくりが適っていたのだそうです。


近くの材は、運搬などに必要なCO2の排出やエネルギーが少なくて済むことにもあります。


家づくりの勉強をしよう。


http://www.jyukyoiku.org/