今では石膏ボードなどを張って仕上げられることの多い家の壁ですが、日本の風土の中で培われた昔ながらの壁は、土壁でしょう。

竹小舞に土を塗っていくことを左官といい、かつての宮中営繕を行う職人に四等官の主典(さかん)として出入りを許したためその名が残ったという説もあります。

水を使う左官の工事を湿式工事と言われ、乾式工事に比べると乾燥や手間の時間が必要となり工期はかかりますが、手間暇がかかる分、住まいの快適性、耐久性は高く、仕上がりの美しさは、得もいわれぬ雰囲気です。

柱と柱に貫が通されました。土壁の準備が進みます。
左官に対して、大工さんのことを「右官」と呼ばれたそうです。