「○○歳で妊娠・出産!」(○○は45以上)
ネットを調べると割とよく出てくる文言。
まだ卵子提供どころか、不妊治療についてもよくわかっていなかった私は、野田聖子さんが50歳で出産されたというニュースを小耳にはさんだ時、「へぇ~、50歳でも妊娠できるんだ・・・。」と思った。
その後、色々な芸能人が高齢妊娠・出産の発表をしているのを聞いても、深く調べたことがないので、やはり「高齢でも結構妊娠・出産って可能なんだねぇ~」と純粋に信じていた。
しかし、いざ自分が不妊治療を開始し、実際の妊娠確率や、子供を産むための方法について深く調べ始めると、45歳以上の妊娠がいかに難しいことか(妊娠率5%以下、さらに妊娠→出産の確率はその1/200以下)、そして、子供を産むためには卵子提供や代理母というような方法があるということを知った。
子供のためにその出自を内緒にしておきたいと思う気持ちはわかる。
でも、あたかも「頑張れば、45歳以上でも(通常の)妊娠・出産ができる。」と誤解されるような報道はやめてほしい。
「きちんと調べないで誤解するほうが悪いんでしょ。」という人もいると思うが、そもそも知りもしない事実について疑いを持って調べるということは、できないと思う。
私もこの事実を知るまでは「自分も頑張ればなんとかできるかもしれない」と信じて体外受精をしてきた。
超高齢になっても不妊治療を頑張り続ける人の中には、事実を知らないがために、私のように妄信して不毛な妊活を継続している人もいると思う。
卵子提供や代理出産で超高齢で子供を迎えた人たちの報道をする場合は、その事実を大きく告知してほしいと思う。
告知したくない人は、そもそも「○○歳で出産!」ということ自体を大々的に発表しないでほしい。
後に続く人たちのことを考え、一般的な可能性より大きく外れるような事実を、さも頑張れば手に入ると勘違いさせるような報道をして、射幸心をあおるのはやめてほしいと思う。