ARTデータブック2018年が出た。
日本産婦人科学会に登録している不妊治療施設が、体外受精・胚移植等の 臨床実施成績について報告したものをまとめたもの、2018年版だ。
45歳から49歳の出産人数、合計227人。妊娠率0.8%。
これは45歳から49歳の女性が体外受精を受ければ、125人に1人が出産できるという意味ではない。
125回体外受精の治療を受けると(移植まで到達できてないものも含む)、そのうち1回が出産までこぎつけられるということだ。
体外受精1回にかかる治療費を30万円としても(本当はもっとかかるが)、子供1人産むのに3750万円かかる計算になる。
まぁ、実際は、妊娠する人は数回の治療でも妊娠するし、妊娠できない人は何回やってもできないという個人差があるが。
また別の角度から。
厚生労働省の出している2018年人口動態統計より。
45歳から49歳の母が生んだ子供の数1591人。
一方、日本における45歳から49歳の女性の人口は478万3千人。
45歳から49歳の女性が子供を産んだ割合、0.03326%。
約3000人に1人が子供を産んだ計算になる。
収容人数約3万人の横浜スタジアムに、45歳~49歳の女性を満員になるまでランダムに集めると、そのうちの10人が1年以内に子供を産んでいるという感じだ。
想像してみてください。
この10人に自分が入れると思いますか?
宝くじで100万円当てようと思えば、当選確率の高いものであれば10000万分の1で当たる。
1口200円なので体外受精の30万円全部突っ込めば、20分の3で当たる計算だ。
こっちのほうがよほど確率が高い。
そして45歳以上出産数で鵜呑みにしてはいけないのが、「それは本当に自己卵子による妊娠、出産か?」ということ。
以下参照
https://ameblo.jp/kwuskn/entry-12631875316.html
あくまで自分の子供を妊娠して、出産したいと考える気持ちはとてもわかる。
そして、その確率がゼロでないなら(限りなくゼロに近くても)、それにすがりたいという気持ちも。
しかし、冷静に考えてみて、そのコスト(体力、精神力、金銭など)は、本当に得られうる結果(出産確率)に見合うものだろうか?
身を削る思いで支払っているそのお金は、駅前一等地のクリニックの立派な建物の維持費や、高額医療機器の一部を支払ってあげているだけではないのか?
そんな不確実なものに自分の人生をゆだねるよりも、もっと実現確率の高いことにコストをかけたほうが良いのではないか。
今回は一部統計の年齢階層が45歳~49歳であったため、45歳以上で区切っているが、私の個人的意見としては44歳だって、もっと言えば43歳だって早めに通院はやめたほうが良いと思っている。(根拠はARTデータブック2018年の出産率(生産率/総治療)による。)
