我が家の二階にあるお風呂の出窓には、窓をピタリと閉めきっているというのに、なぜかいつもどこからか黒い土が入り込んでおりました。
隣の畑から風に乗ってやってくるようで、どれほど丁寧に拭き掃除をしても、数日経てばまたうっすらと砂埃が積もるというしつこいプチストレスにずっと頭を悩ませていたのです。
それが今朝、湯船にたっぷりと浸かりながらふと出窓に目をやったところ、いつものざらついた土が一切なく、驚くほどきれいな状態を保っておりました。
よく考えてみれば、半年ほど前から隣の畑の一角で新しい家を建てる工事が始まっており、ちょうどその真新しい壁が風をガッチリと遮ってくれるようになったからなのだと気がつきました。
広い空が見えなくなる窮屈さばかりを気にして、隣に家が建つことなど一つもメリットはないと思い込んでおりましたが、まさかこんなところで思わぬ恩恵にあずかるとは思いもしませんでした。
それにしても、自然の風の力というものは恐ろしいもので、わずかな隙間さえあれば土の粒子をどこへでも運んでしまうのですから、人間の想像力を軽々と超えていきます。
窓の汚れを気にせずゆっくりと朝の湯気を感じられるようになったのはありがたいものですが、長年連れ添った厄介な相棒がいなくなったような、少しだけ拍子抜けするような静かな朝のひと時となりました。
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みなさんは、ご近所の環境が変わったことで、思いがけず日常の小さな悩みから解放されたような経験はございませんか。

