名探偵ポワロやミス・マープルの謎解きにわくわくしたアガサ・クリスティーをずいぶん読みましたが、これほど詳細に魅力的に料理が登場していたことに全く気づいていなかったことに愕然とします。
そのくらい、この本は料理とレシピがたくさん紹介され、当時のイギリスの世相もわかります。
作品中で食べ物の存在がとても重要な役割を果たしていることを教えてくれます。
クリスティーが世界中で愛されているのはこんなところにも理由があったわけですね。
『料理からたどるアガサ・クリスティー』は、彼女の小説に登場する料理をその場面とともに、当時(1920~70年代)の手法に沿ったレシピと解説で紹介する。超加工食品は皆無だ。エキゾチックな料理もあるが、お菓子や飲み物、家庭で作れるシンプルなレシピがこよなく魅力的に伝わるのはクリスティーの表現力か、「新鮮な」「極上の」などの記述が目立つ材料表ゆえか。
社会史的側面や食文化の変遷も垣間見られ、こんな場面にはこのメニューをなど著者の創意工夫が楽しい。本能が満足する食のありようか、豊かで幸せな気分になる。(朝日新聞書評より)
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