【注目新馬/函館】

開幕週から見逃せない6頭!

GⅠホースを母に持つ良血もスタンバイ

【6月8日・土曜函館=芝1000m】


永野が騎乗して上々のスピードを見せつけたディラードテソーロ(手前)

◆ディラードテソーロ
(牡=父フィエールマン、母ワイルドソース・畠山)

 父は天皇賞・春を連覇(19、20年)するなどG3勝を挙げた。ファーストクロップとなる本馬は美浦で入念な併せ馬を消化しての函館入り。5月31日には永野が騎乗して函館ウッドで4ハロン58・0ー13・0秒(馬なり)を計時と抜かりのない出走態勢となっている。「まだ子供っぽい体つきで少し右に頼る面はありますが、しっかり動けていますし、気のいいタイプで真面目。スピードもありそうです」とレースでも騎乗予定の永野。馬体重は450キロ。


◆オールマイタイム
(牝=父ガルボ、母リアルダイヤ・千葉)

 北海道浦河町のシュウジデイファームから函館競馬場入りし、5月30日にゲート試験に合格。そのままレースに向けて調整が進められている。父はG函館スプリントS(2014年)の勝ち馬でいわゆる〝ご当地ホース〟でもある。「牧場から順調に来て、ゲート試験にも合格。小柄ですがうまく成長して馬体と精神面がうまくマッチしていけば楽しみ」と千葉調教師。馬体重は390キロで、鞍上には北村友を予定。




【6月9日・日曜函館=芝1200m】


豊富な乗り込みで初陣を迎えるアイヨトワニ

◆アイヨトワニ
(牝=父ブラックタイド、母マナエヴァ・千葉)

 先月19日に美浦ウッド5ハロン70・8ー11・8秒をマークしての函館競馬場入り。現地入り後も同29日に函館のウッドで同74・7ー14・7秒を計時するなど順調かつ豊富な乗り込み量で初陣に臨む。「美浦でしっかり動ける態勢にして、函館では長距離輸送も挟むので最終調整といった感じです。これから良くなっていきそうなタイプですが、操縦性がいいし優秀な馬。将来的にはもう少し長い距離も視野に入れていきたい」と千葉調教師。馬体重は440キロで、鞍上には小林美を予定。



◆リンゲルブルーメ
(牝=父ドレフォン、母ブルーメンブラット・池添)

 母はGマイルチャンピオンS(08年)の勝ち馬で、現3歳の半兄にG東京スポーツ杯2歳S勝ちのシュトラウスがいる注目の血統背景。栗東調整から函館到着後も順調に乗り込まれている。「まだ動き切れない部分はありますが、芝に入れたら動きそうなタイプ。背中のいい馬だし能力の高さでどこまでやれるかですね。スイッチが入ると元気なところはありますが、今のところ気性面も問題なく調整ができています」と山田助手。馬体重は480キロで、鞍上には鮫島駿を予定。


◆マハートマーベル
(牡=父ブリックスアンドモルタル、母マイプラーナ・西村)

オークス5着馬を半姉に持つマハートマーベル

 栗東坂路で4本の追い切りを消化して函館入りし、5月29日には函館ウッドで5ハロン72・7ー13・2秒で古馬1勝クラスと併入。兄姉にG毎日杯勝ち(19年)のランスオブプラーナや現3歳でGオークス5着のランスオブクイーンがいる血統背景にも注目が集まる。「まだ幼いところはあるけどいい素質を感じます。栗東で乗り込んで順調にきているし、身のこなしが良くて力は出せる態勢に仕上がりそう」と川又助手。鞍上は佐々木を予定。



◆カルミネイション(牝=父ビッグアーサー、母フロレンティナ・緒方)

 父は快速で鳴らした名スプリンター。4月中旬から栗東で坂路とウッドを併用し、じっくり乗り込んだ。5月29日には函館ウッドで5ハロン71・7ー13・3秒を馬なりで計時。力強い動きが目を引いた。「ずっと栗東で乗り込んできましたし、(5月28日の)1週前の動きも良かったです。素直だし、1頭で調教していても動じないというか、2歳にしては気持ちが座っている感じです」と岡富助手。馬体重は428キロで、鞍上には菱田を予定。


ネットニュースより引用