カナブン には毎日

大勢の方がいらっしゃる。


なるべく物理的にも

オープンにして

誰もが入りやすいような

雰囲気を心がけている。


そのためか

学校見学の高校生

何かを売り込む人

町内会の人

道を訊きに来る人

配達の人・・・などなど。



「個別性」について考えた。


ちょうど10年ほど前に

某リテールで販売を手伝った。


面積が70坪ほどあり

ボリューム感のある打ち出しで

スタッフの数もそれなりに多く

賑わいの演出で

「いらっしゃいませ」と

大きな声を出し

さらにはスタッフの誰かが口火を切ったら

お客様を確認せずとも

同じように「いらっしゃいませ」と声を出す。


このお店のコンセプトから考えるならば

この挨拶の仕方も間違いでは

なかったかも知れないが、

やはりこれには私自身に

お客様に対する「個別性」が

存在していなかった。


個別性がないところには

顧客に対する強い意識が生まれるわけもなく

今、思えば実に稚拙な接客を

していたと思う。


顧客を強く意識することが

顧客起点の「起点」だし

個別性のある提案やサービスは

接客の上質化、高度化の前提である。



カナブンにいらっしゃる大勢の方々に

我々はどれほど個別性をもって対応しているか。


学校といえども

いらっしゃる方々に対しては

当然「いらっしゃいませ」。


その上で一人ひとりに対する

上質で強い意識を向けた

「いらっしゃいませ」が言えなくては。


その「いらっしゃいませ」が

我々スタッフに出来て はじめて

それがカナブン生に宿るものだと思う。


顧客は誰なのか?


 
顧客起点と叫ばれて久しいが

何をおいてもこれを明確に

していないビジネスは

ありえない。

 

ましてや

ファッションビジネスにおいては

消費者の生活が

これほどまでに多様化、個性化

している今ほど、

ターゲットを知り尽くさねばならない。

 
 

ライフスタイルとは

その生活者の「生活の法則」。

 

 
ターゲットが

何を好み

どんな生活シーンを

持っているか。

 

そして

何を好まず

どんな生活シーンを

持たないのか。

 
ターゲットが好まない商品や

店舗デザイン、シーンを

提案してはいけない。

 

 

たったひとつの

まちがった商品、

ひとつの

まちがった打ち出し方が

ターゲットにとっての

そのショップ、そのブランドの魅力を

不鮮明にしてしまう。

 
 

この「やってはいけない」ことを

顧客が誰なのかが

明確でないばかりに

誰もが犯してしまう。

 

 

「やることとやらないこと」。

 
 

やることだけでなく

やらないことも

アピールする頑固な

寿司屋のオヤジさんのように・・


我々カナブン も、もっと頑固を目指します。


ファッションリテールビジネスは

人気商売と言われる。

 
 

人気商売ということは

とにかく多くの人が

注目するという

前提があるわけで

そのごく基本的な

スタート地点をはずしたり

忘れてしまうわけには

いかない。

 

 

カナブン には合言葉がある。

 
 

「魅力的な人になりましょう!」

 
「大勢の人を惹きつける何かを

持ちましょう」ということだ。


 

人気商売なら

人から好かれなければダメ。

 

特にリテーラーは

そこは絶対にはずせない。

   
  

人に好意を抱かれるから

ビジネスにつながる。

 

買いに来てくれるのは

その人のことが

いろんな意味で好きだから。

 

それくらいシンプルに

考えたほうが

リテーラーへの入り口に

立ちやすい。

 

 

扱っているのはファッション商品。

  
 

物理的に考えれば

一枚のガーメントだが

「ファッション」であるならば
それにはたくさんの価値が

宿っているはず。

 

その価値のひとつは

リテーラーが創る。

 

  

今後

ファッションは

バーチャルな空間で

売られることが

さらに浸透する。

 

ということは

バーチャルでない

従来の接客販売のあり方が

間違いなく

問われることになる。

 

そのサービスの方向性は

より上質なものへ

より高度なものへ

向かうだろう。

 

 

ひとくちに

「魅力的な人へ」と言えども

そのクオリティは

ますます高いものが要求され

厳しい修練が必要であることは

言うまでもない。
 

カナブン生 が一日を終え

帰宅の途につく際の挨拶は

ごくごく普通である。

 

「お先に失礼します。お疲れ様でした。」

 

確かに普通ですよね。

 

でもこの普通、社会人なら

当然のこの挨拶を

徹底させている教育機関を

あまり知らない。


多くは何の疑いもなく

「さようなら」を使っているだろう。

 

 
この例だけではなく

産業界と教育界とのギャップを

あまりにも大きく感じることがある。

  

 
 

こんなギャップが

到底埋まっていないのに

産学協同などと

声高らかに叫ばれていることも確か。

  
 
 

いまさら既存の教育界に

苦言を呈するつもりは

毛頭ない。

 

 

そんなに偉くもなきゃ

時間ももったいない。

 

 

ただ我々カナブンは考える。

 

「企業と学校というものの垣根を取っ払いたい」。


垣根とは目に見えない精神的なモノ。


企業側からも学校側からも

どちらから見ても

違和感の感じない状態。

 

それが垣根のない状態のことだと思う。

 

 
 

それを前提として我々の使命について

突き詰める。

 

我々は社会の一員である以上

何らかの形で社会貢献がしたい。

 

教育機関であるならば業界全体や

企業にとって役に立つ存在でありたい。

 

ファッション業界での企業人・起業家を育てたい。

 

ちょっと大袈裟に言えば

「サラリーマン根性」と

「腰掛けOL発想」を

ファッションビジネス界から

撲滅したい。

 

ポジティブに言い換えれば・・・

 

我々が輩出した人材が

「プロ意識」に徹して欲しい。


「これでメシ喰ってます」と

言えるスキルを持っていて欲しい。


業界企業から

「君のような人を待っていた」と

言ってもらえるようになって欲しい。

 

 
 

そうでなきゃ

何のために

ファッションスクールを

やっているのか

わからない。

  

存在理由がない。
 
  

そして一番大切なこと・・

それは、我々スタッフが

ファッション企業経営者からの

視点において

企業人としてのスキルとマインドに対し
違和感を抱かれないレベルにあること。

  

  

   

そのレベルにあらずして

どうして人材育成などできるだろう。

「表現力の無限性」。

ちょっと

難しい言い回しかも

しれない。

  

21世紀美術館で

マシュー・バニー展を見た。

 

 

人は何かを表現したいとき

さまざまな方法(カタチ)で表現する。

 

そして

その表現方法は時にして

自由に何事にも制約を受けることなく

あるべきだし、

その自由であることから

新たに生まれる可能性もある。

 

 

「拘束のドローイング」は、

その自由と拘束による不自由を

シンクロさせることによって

表現した「美」なのだと解釈した。

 

 

 

さて、我々が扱っているファッションも

表現方法は何事の制約を受けることのない

ひとつの芸術表現である。

 

 

以前にも紹介したが

制作に取り組むカナブン生

時に激しく、時に困惑し、

また時に快活にファッションと格闘している。

 

 

彼らに内在する計り知れないパワーは

もしかしたら

まだ稚拙な表現方法しか

持ち合わせないことによる苛立ちとして

アウトプットされる場合もある・・・

 

が、しかしこの確立されていない如何にも

不安定な状態こそが

我々がファッションを通じて

芸術表現をしていく上で

何よりも貴重であると感じている。

 

 

 

「表現力が確立されていないからこそ

無限の可能性を秘める」。

 

 

まさに十三夜。

いや九夜、十夜くらいかも

知れない。



カナブンには

「無限の可能性」

「未完の芸術性」を

秘めた輩が

ゴロゴロしている。


今日の体験入学の

ゲストの皆さん

本当にお疲れ様でした。

 

 

カナブンは今

ファッションスクールとしての

社会的価値、存在理由を

追求している。

 

徹底的にコア・コンピタンスを

創りこみ磨きこんでいる。

 

 

そんな最中に

行われた

体験入学。

 

気合が入らないわけがない。

 

当然スタッフだけじゃない。

ゲストの皆さんも

こちらが驚くほど高いレベルで

取り組んでくれた。

 

以心伝心。

 

 

もともとカナブンの

体験入学は

時間の設定が短い。

 

短時間で如何に集中し

納得のいく結果を出せるか。

そんなテーマがこめられている。

 

 

ゲストにとっても苦しいはず。

というよりやりがいを感じて欲しい。

そう感じても恥かしくない

コンテンツを用意しているつもりだ。

 

 

集中力で取り組む。

デッドラインを守る。

クオリティは絶対下げない。

 

 

我々は体験入学のやり方にも

カナブン流を貫く。



かわいくて面白い唄を

耳にした。

 

♪♪白ヤギさんからお手紙着いた

     黒ヤギさんたら読まずに食べた

    しかたがないのでお手紙書いた

       「さっきの手紙のご用事なあに?」♪♪

 

この後

白ヤギさんと黒ヤギさんは

延々とこれを繰り返したのだろうか?

  

 

  

私は在京中

空手を稽古していたが

「反復練習」の効果、有効性を

この時ほど感じたことはなった。

 

A→Bを繰り返すことにより

動きが体に染み付き

Aが起きた瞬間に

無意識に反応してBになる。

 

当然

スポーツに限らず

芸術や学問でも

常に基本を繰り返すことの

重要性は各界の先輩たちが

さまざまな形で

我々に説いてくれている。

 

 

ファッションビジネスにおいて

繰り返すべき基本は何か。

 

さまざまな見識があると思うが

私はひとつに

『己への徹底的なこだわり』

だと思う。

具体的に言うならば

「自分はこうなんだということを

アクションとして示しているか」。

 

何かにとんがって

そしてそれをとことん繰り返す。

 

徹底的にやり続ける。

  

 

我々スタッフと 

カナブン生 はこれから

もっともっととんがり続けようと思う。

 

たとえ続けることが

厳しくても苦しくても

こだわり続けようと思う。

 

己のこだわりを繰り返し、繰り返し・・・。

  

 

であれば、それが必ず

ファッションビジネスコンピテンシーとして

輝き始めるはずだから。

 

自己のコア・コンピタンスとして

輝きを放つから。

  

  

  

そして白ヤギさんたちには

このほのぼのとしたやりとりを繰り返して欲しい。

みんなのこころを和ませてくれるから。

周囲の環境によって

考え方が変化したり

できなかったことが

できるように

なったりする。

 

人間は結構

柔軟な生き物だと思う。

 

 

シネモンドで

「ウイスキー」という

映画を観た。

 

登場する女性は

2人の男性によって

変化していく。

 

劇的に変わるわけではないが

その微妙な変化が

逆に人間が周囲に与える「影響」の

大きさを物語る。

 

  

前にもいちど紹介したが

学生との話の中で

「周囲に良い影響を与える」ことについて

取り上げることがある。

 

自己の存在が

他者に働きかけ

他者に影響をあたえることにより

お互いの存在をさらに共有認識し

シナジーが生まれる。

そこには既存しなかった

チカラが発生している。

 

「三人寄れば文殊の知恵」

 

 

影響され変化していく柔らかさを

持っているということは

それは

どんな環境にも

適応できる・・言い換えれば

慣れることになる。

 

 

どんな環境にも

慣れることが

できるのであれば

これはチャンス!

   

自分をどんどん厳しい環境に

追い込んで行けば良いのだ。

   

  

スピード

クオリティ

マインド

  

 

厳しい環境に慣れるということは

厳しいと感じないレベルに

あるということ。

  

 

カナブン

厳しかもしれないけど

自分が成長できる環境に

「どっぷりと浸かる」。

 

  

チカラをつけるにはこれが効く。

 

   

旧盆8月16日は

「地獄の釜もお休み」とは

亡き祖母の言葉。 

 

 

毎年、この時期は

もうすでに真っ黒になっている私だが

今年の13・14・15は

雨にやられた。

 

 

その雨の三日間

引きこもり(?)で3冊固め読みした。

 

「本気論」 カブドットコム証券 斉藤正勝氏 (かんき出版)

 

「プロ経営者の条件」 グッドウィルグループ 折口雅博氏 (徳間書店)

 

「靖国論」 小林よしのり氏 (幻冬舎)

 

 

特に「靖国論」は

絵の一つひとつに高いメッセージ性があり

かなり読み応えがある。

 

 

書評などおこがましいが

亡き祖父たちが

戦火に散り

その恩恵として

現在の自分が存在していることを

さらに強く認識させられた。

 

 

日本人ならぜひ読むべし。

 

 

今年も

祖父母の墓前に

手を合わせることができたことに

深く感謝。

 

 

 

3日間お休みを

いただきましたので

今日、8月16日

地獄の釜は休みでも

カナブン はやってます。

カナブン の1階には

「Hatch」という

ショップが展開されている。

 

スペース

形状

ファッションスクールとしての機能優先

といろいろ

制約があり

ショップとしての

機能はまだまだ

未完成な部分もある。

  

が、しかし

出品されている商品(作品)には

十分に「Hatch」ブランドを

アピールできるものが

揃っていると

感じている。

 

 

学生が作品を制作するとき

作品を自己の投影としている。

 

  

膨大な時間、

コンセプトメークを行い

フォルム

カラー

マテリアルを

固めて行く。

 

このように書くと

簡単そうに思えるその作業も

まさに

Build&Destroy

の繰り返し。

 

 

当然ながら

我々スタッフは

そのプロセスが

重要なトレーニングであることが

わかっているので

必要以上に手を貸さない。

  

 

カナブンに来たら

「Hatch」商品に触れて欲しい。

 

できればその商品の制作者と

話し込んで欲しい。

 

 

ひとつの商品が

計り知れない「想い」によって

カタチになっている。

 

その「想い」にガッツーンと

やられるのも

結構 快感のはず。