21世紀美術館で
「人体の不思議展」を
見た。
人体の
さまざまな部分が
標本として
展示されており
たくさんの人が
詰め掛けていた。
学生のころ
「人体解剖学」という
講義があり、
教科書の中の解説と写真に
かなり驚かされた記憶が甦った。
美術館に並ぶ
標本たち。
すべて 本物の
人体が使われているらしい。
魂が抜けてしまっている
人体を見て
とても不思議な気持ちになった。
「魂とは何ぞや」。
これ以上考え出すと
哲学的、宗教的に
入り込んでしまって
時間がいくらあっても
足りなくなるので
考えることを
あえて中止した。
夏の夜
ふと考えて消してしまった
この思いは
漠然としたまま
体内に宿しておこうと思う。
とりあえず
自分の身体を
突き動かしている自分の
魂は
まだしばらく
熱くギラギラと
燃え続けることだけは
間違いない。
帰り道
「ぜったいやってやる」って
呟いた。

