ここ数年

年賀状に

「今年で新年のご挨拶を失礼致します」という一文を

見ることがあります

 

 

 

 

70才を目途に判断される方が多いように思いますが

私も、今年、還暦を迎えるので

どこかで区切りを付けようと思っていた矢先

松の内が明けてまもなく

小学校時代の恩師の奥さんから

恩師が亡くなったという知らせが届きました

 

 

 

 

恩師は、初めて担任を持った私たちの卒業を待って

一度教師を辞め

郷里の北海道に戻り

再び上京し、理想の教育をするためには

正しい権力を持たなければいけないと決意し

小学校の校長になりました

 

 

 

 

恩師の名前をインターネットで検索すると

どれだけ教育に情熱を注いできたかが分かります

 

 

 

 

定年退職後は

しばらく嘱託で

問題行動を起こした教員の指導を務めながら

地方の農地を借り

無職になったかつての教え子を招き

道を整え、桜の木を植え

農作物の収穫を通して

障害者教育に携わりました

 

 

 

 

そんな活動のレポートを

年に1度、郵送して下さり

昨年は8月に届いたレポートへの御礼と

ほんの少し大人になった私の意見を添えて

ようやく10月に郵送することができたのですが

恩師は9月に亡くなったことをハガキで知りました

 

 

 

 

今の奥さんは、再婚相手で

私たちより年下と聞いて、さんざんからかいましたが

恩師の人脈も何も分からずにいるところを

おそらく大量の年賀状に

レポートへの御礼状と同じ名前をあったのを見て

手書きの知らせを下さったものと思います

 

 

 

 

他にも

以前住んでいた街でお世話になった方や

 

会社の後輩で、彼女は随分前にガンで亡くなったものの

ご主人との年賀状のやり取りは続いていて

そのご主人も50代の若さで昨年亡くなったと

まだ20代のご長男からハガキが届きました

 

 

 

 

いずれも、年賀状を見て、知らせて下さったので

やはり、続けていこうと思うのです

 

 

 

 

私など、何のお役にも立てず

ただ、故人を偲び、御遺族に思いを寄せることしかできませんが

せめて

年の暮れに新しい手帳に

御命日を記していこうと思います

 

 

 

 

そんなことを思う冬の日に

タイで働く息子が

日本食恋しさにあまり

 

 

「炊きたての白いご飯にイクラぁー、タラコぉー

あああああああ、たまらない!!!

 

 

と絶叫していました

 

 

 

 

こんな会話を出来ていることが

たまらなく幸せでありがたいことだと感謝して

また来年も知人友人に

年の始めのご挨拶を送ろうと思います

 

 

 

 

今年、年賀状に添えた一筆の大半は

「今年はようやく息子に会えそうです」

 

 

 

・・・息子の話しぶりでは、会えると思います飛び出すハート