坂木司「アンと愛情」 | 行雲流水的くっぞこ

坂木司「アンと愛情」

 お仕事日常の謎ミステリの「和菓子のアン」シリーズの3巻目です。

 坂木司「アンと愛情」

 

 主人公は梅本杏子(うめもと・きょうこ)。ニックネームは「アンちゃん」

 都心のデパートの地下売り場にある和菓子「みつや」の売店でアルバイトとして働く、食べる事が好きな、ぽっちゃり気味な20歳の女の子。実家は東京郊外の下町で、両親と同居しています。

 

 その「みつや」デパ地下売店を訪れるお客から持ち掛けられる質問と、和菓子の歴史や情報などを絡めたミステリ。

 「みつや」デパ地下店の他の3人の店員も濃ゆいキャラなんですね。

 美人で仕事もカンペキだけど性格がオッサンでファッションセンスが散々な椿店長。和菓子職人で仕事も知識もカンペキにこなすけど性格が乙女チックな(男です 笑)立花さん。元暴走族の大学生で人妻のアルバイトの桜井さん。

 

 この「アンと愛情」では、舞台がデパ地下だけでなく、アンちゃんのプライベートのエピソードも広がっていきます。

 アンちゃんが二十歳になったという事で、成人式のエピソード。アンちゃんと2人の幼なじみと金沢へ旅行へ行って、金沢の和菓子を絡めたエピソード。などなど。

 

 次の巻はまた変化がありそうですし、楽しみです。