西村健「ゆげ福 博多探偵事件ファイル」
寒くなってきました。温かいラーメンでもいかがでしょうか?
博多を舞台にしたラーメン好きな私立探偵が主人公のハードボイルドの連作短編集です。
西村健「ゆげ福 博多探偵事件ファイル」
西村健さんは1965年福岡県生まれ。1996年作家デビュー。
主人公は福岡生まれ・福岡で活動している私立探偵・弓削匠(ゆげ・たくみ)。両親がラーメンの屋台をひいていた事もあり大のラーメン好き。
タイトルの「ゆげ福」というのは弓削匠(ゆえ・たくみ)が子供の頃幼なじみから付けられたあだ名。
元々は当時、弓削の両親が営んでいたラーメン屋台の屋号だったんですが、それが弓削のあだ名になり、いまだに幼なじみからは「ゆげ福」と呼ばれているんですね。
ラーメン好きな弓削のラーメンマニアぶりがすごいんですよ!
ラーメンをめぐる事件や、たとえラーメンに関係ない事件でも、ラーメンマニア弓削のラーメンに関する知識からその事件の手がかりをふとした瞬間に思いつき、それで事件を解決していくんです…
…って強引すぎると思ったでしょ? いやいや! これが笑えるユーモアミステリじゃなくて、あくまでもハードボイルドなんです(そういう笑える話もありますけどね 笑)
まぁ~強引に飛躍した推理のときもありますが、そこも面白い! そして何より読んでいるとラーメンが食べたくなる!(笑)
その他の登場人物としては、弓削の幼なじみの刑事・宮本。宮本もラーメン好きでいまも仲が良く当然「ゆげ福」と呼ぶ。仕事上でも刑事と探偵として情報のやり取りがあるんですね。そのやり取りでの貸し借りは新しく発見した美味しいラーメン屋さんの情報で還元するんですよね(笑)
福岡が舞台なので登場人物は福岡の人間がほとんど。当然福岡の方言をしゃべります。
他の地域の人にも理解できるくらいには共通語に直してあると思うんですが…(笑) 福岡の人間なのでそこら辺も面白いポイントですね~