李博士「李博士(イ・パクサ)のポンチャック大百科」
韓流ブームって、ありましたけど、取り上げられるのは、ドラマだったり、アイドル歌手だったり、今ひとつで…。私としては、李博士(イ・パクサ)さんは、また出てこないのかな~と思ってたんですけどね(笑)。
李博士「李博士(イ・パクサ)のポンチャック大百科」(1996年)です。
まず、ポンチャックという音楽のジャンルから。このCDの裏に簡単に説明してあるんですが、
ポンチャックとは
…韓国の大衆歌謡メドレーディスコのことです。簡易なキーボード一台と
マイクさえあれば出来る世界で一番てっとり早いテクノであります。
ポンチャックが、テクノかどうかはさて置いて…(笑)、そういう音ですよ。
もともと、ポンチャックとは、韓国の演歌(トロット)の、”ポン”・”チャック”という、2拍子リズムの擬音語だったんですが、それが転じて、歌謡曲一般を示す言葉になったそうなんですね。それが、1980年代辺りから、歌謡曲をメドレー形式で歌うのが流行り、更に安価なシンセが出回る事で、今では、”シンセの伴奏+歌謡曲メドレー”、という形のものを、”ポンチャック”と呼んでいるそうです。
日本で言えば、今の演歌のような感じで、「ポンチャックは古臭い」というイメージのため、若者はあまり聴かない音楽だそうです。(これは1990年代半ばの、CDの解説等からの情報なので、2008年現在はどうなのか分かりません。 謝)
李博士(イ・パクサ)さんは、1954年韓国生まれ。ポンチャックの第一人者。
歌手になる前は、観光バスのガイドの仕事をされていました。バスのお客を、乗車中も飽きさせずに楽しませるために、バスの中で、ポンチャック形式で歌謡曲・民謡をメドレーで歌って、お客を盛り上げていたそうなんですね。それが、人気になり、李博士(イ・パクサ)さんは、1989年にデビュー。大ヒットしました。
その後、1995年に日本デビュー! 当時は、色々と出てらっしゃいましたよ。テレビCMにも! 金鳥の「コックローチS」のCMでした。↓これなんですけどね。
”李博士(イ・パクサ) コックローチを歌う”CM映像(youtube)
当時は、「さすが!金鳥!」と、手を打って見てましたよ(笑)。
李博士さんがCMの中で歌っておられるのは、朝鮮民謡の、”江原道アリラン”のポンチャック・バージョンの替え歌です。オリジナルは、この盤の1曲目で歌われています。
李博士さんの歌の特徴は、こんな感じで、とにかくテンションが高いことなんですよ(笑)。歌の合間に「ジョワジョワ」「プルリッヒャー」等の奇声や合いの手を入れながら、ハイテンションで突っ走っていく(笑)。
初めて聴いたときも、ものすごいインパクトで(笑)、私は一発でやられてしまいました(爆)。そして、笑いも(笑)。何か笑顔になってしまうんですよね~。
この盤は、日本でのデビュー盤ということで、ソニーが権利を持っている、日本のヒット曲のメドレーになってます。それが39分に渡って続いていきます。もちろん、ノン・ストップで!
その後に、朝鮮民謡メドレーが、6曲(9分)歌われてますが、これも良いんですよ。こっちが彼の本領なんでしょうけどね。
李博士さんは日本語が話せないので、朝鮮語に翻訳した歌詞で歌ってるんですけど、そこがいい加減というか(良い意味で 笑)、詞の音感が悪いところは勝手に歌詞を変えたり、適当に奇声を入れたりして、勝手にアレンジしていきます。そこが面白いんですけどね(笑)。軽くて、いい加減でハイテンション!
↓これは、日本デビュー当時、ダウンタウンが司会の音楽番組「HEY!HEY!HEY!」に出演されたときのスタジオライヴ。
「HEY!HEY!HEY!」スタジオライヴ(youtube)
キーボードを弾いてらっしゃるのが、相方の金壽日(キム・スイル)さん。
そして、↓これが、PV。
李博士”李博士(イ・パクサ)のポンチャックディスコ”のPV(youtube)
この盤では、相方の、キーボードの金壽日(キム・スイル)さんの演奏と、李博士さんの歌だけの、典型的ポンチャックスタイルなんですが、いいですよ。
リズムボックスの単調なリズム音が、延々と続いていきます。そのリズムが、私には、ノイ!やカンみたいなハンマー・ビート風に聴こえます。…イヤイヤ、ホントにそう聴こえるんですよ(笑)。カッコいいです。
あと、↑に貼ってる、金鳥のコックローチSのCM映像ですが、李博士さんのビデオ「李博士(イ・パクサ)の八十日間世界一周ポンチャック」(1996年)(私が持ってるのは、2004年に再発されたDVD版ですが)にも収録されています。
このビデオは、李博士さんが、世界一周(9カ国)を2週間という強行軍で回って、各国で路上ライヴをやってるドキュメンタリー(ロードムービー?)なんですが、そのボーナス映像として、収録してあります。高画質・高音質で楽しみたい方は、そちらもどうぞ。