北山真「動物界之智曩」 | 行雲流水的くっぞこ

北山真「動物界之智曩」

 ジャケットの写真が面白いです。

 北山真「動物界之智曩」(1982年)です。

 ”曩(のう)”の字がややこしいので、フォントを大きくしてみました(笑)。


 北山真さんは、1952年北海道生まれ。セレナーデ・新月の元メンバー。2005年に新月が再結成するも、2007年に脱退。


 このジャケットの「たかあしがに」「眠れるきうい」…。

 元々、北山さんが、古本屋で見つけた大正14年発行の「動物界之智曩」という本から転載した写真・イラストだそうで、曲名もこの本の中からとられたものだそうです。動物名が曲名になってます。曲はその動物をイメージさせるような感じで…。


 この作品は、北山さんが作られた”SNOWレーベル”から発表された、北山さんの1stソロアルバム(オリジナルは、カセットテープだそうですが)。2曲で、竹場さん(ギター)と花本さん(シンセ・メロトロン)が弾いている以外、ほぼ北山さんが全部の楽器を演奏して、多重録音したインストです。


 この作品は、新月のイメージで聴かないほうが良いです(笑)。

 打ち込みの曲だけじゃないんですけど、クラスターの「ZUCKERZEIT」や、同じくドイツのDER PLANみたいな感じでしょうか。面白いです。ヘタウマというか(笑)。可愛いんだけど、どこか変(笑)。


 ”かつをのゑぼし”のフニャンフニャン鳴ってるギターとか(ジェリーフィッシュ・ギター奏法だそうです 笑)。絶妙ですね。

 打ち込み+ロバート・フリップ風ギターというエルドン(HELDON)みたいな曲もあります。解説では、失敗作だと言っておられますけど(笑)

 ”まなたす”が好きですね。花本さんが、シンセ・メロトロンを弾いてらっしゃる曲なんですけどね。初期キング・クリムゾンぽい感じで。


 CD化にあたって、ボーナストラックが2曲入れられています。この「動物界之智曩」と同時期に作られた、歌物の作品のデモテープからの曲だそうです。2曲とも、良いんですけど、そのうちの1曲が”光るさざなみ”の別バージョンです!

 いくつかバージョンがあるそうなんですけど、このボーナストラック版は、「光るさざなみ」に収められているのとかなり違いますね。サビは一緒なんですけどね。このボーナストラック版が、最もシンプルなバージョン1、「光るさざなみ」版が、バージョン4だそうです。