(2005.12.1 記)
『利益を出すより損しないこと』
中略
最大ドローダウンというのは・・・。
例えば、今日10%の利益があっても、明日、明後日には含み益が少なくなって、結局2%位の含み益に減ってしまうことはよくありますよね。
そうすると、最大下落率は(110-102)÷110=0.073で7.3%になります。
この数字を、全体で言えば、最大でも○○%に抑えることができたということです。
いくら上昇相場と言えど、信用取引も多用している割には、安定しているでしょう?
自慢話はこれぐらいにしておきます。
そのトレードの技術は、追々、説明するとして、僕が強く言いたいのは、「損しないということと儲けるということはイコールである」ということです。
野球で言えば、アウトにならなければ、塁に出れる。
テニスの試合でも、実力が互角なら、ミスをしなければ勝てる、という意味と同じ類です。
一般的な投資家は、利益にはこだわりますが、この下落率にはあまり興味を示してくれません。
途中経過は関係なく、最終的に儲けがいくらか?というのが典型的な考えでしょう。
一方、洗練された投資家は、この下落率に対し、過剰な程、神経質になります。
その結果、安定した利益を生み続けることができるわけです。
よく”一日2万円ずつ目標”などと雑誌や本にもよく見ますが、実際に2万円ずつ利益を儲けるためには、いかに儲けを得るかということと同じぐらい、いかに損失(下落)を抑えるかということを考えなければなりません。
一般的な投資家にとって、一日2万円というハードルは非常に高いと思います。
このハードルを越えれるかどうかが、投資家にとっての試金石ではないでしょうか?
しかし、そのハードルを越えてしまえば、マーケットは完全に君の味方です。
目標が一日10万円であろうが、一日20万円であろうが、額に応じてポートフォリオの額を変えればいいだけですから。
「人間のえらさに尺度がいくつもあるが、最少の報酬でもっとも多くはたらく人ほどえらいひとぞな。一の報酬で十の働きをするひとは、百の報酬で百の働きをする人よりえらいのぞな」
(正岡子規)(「坂の上の雲」 司馬遼太郎 より)
付け加えるならば「長い眼でみれば、働きと報酬は必ず比例する」
おそらく、子規が長生きできてさえすれば、希望するかしないかは別にして、その才能と働きの見返りに報酬も莫大に増えたことであろう。
(正岡子規)(「坂の上の雲」 司馬遼太郎 より)
付け加えるならば「長い眼でみれば、働きと報酬は必ず比例する」
おそらく、子規が長生きできてさえすれば、希望するかしないかは別にして、その才能と働きの見返りに報酬も莫大に増えたことであろう。
実力を伴い成長しているのに、新しい挑戦をしないのならば、才能の浪費である。
挑戦を前に最も難しいのは、自分に挑戦できるだけの実力が備わっているのか、それともその力はまだ付いていないのかを、自身で客観的に正しく評価することであろう。
挑戦を前に最も難しいのは、自分に挑戦できるだけの実力が備わっているのか、それともその力はまだ付いていないのかを、自身で客観的に正しく評価することであろう。