氏の思想をなんとか理解しようとして聴く。
同じく、CD『学生との対話』、『最後の言葉』に次いで、3枚目。
相変わらず、理解しにくいという意味では、重量級。しかし、繰り返し聴くうちに、理解できる部分が増え、最後はほぼ心酔してしまう。氏は、小説家としてだけではなく、思想家としても一級であったものと信じる。
このCDでも「国家防衛の本質」、「共産主義の資本主義に対する優位性」「ドイツの国家精神と民主主義の対立」(厳密にはトーマス・マンの論であるが・・)など、氏独特の論説が冴える。一見際立って個性的ながら、後世から振り返っても、普遍性を持っているのは、おそらく、人間への深い洞察に基いているからであろう。
”歴史を理解するためには、人間への深い洞察が欠かせない”ことを教えられた。