書評『無趣味のすすめ』(村上龍) | Inspiration on My Life

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徒然なるままに

2009.04.13
風呂の中で、『無趣味のすすめ』(村上龍)を読み始め、一気に読み終える。☆4

意外と言うより、悔しいという意見が率直な感想である。というのも、氏の感性は私と非常に近い。
その分、うまい表現をされると、“悔しい”のである。
氏の作品は全く読んだことはないが、ストイックな仕事をすることは、次の文章群からでも分かる。

「仕事は何としてもやり遂げ、成功させなければならないものだ。仕事に美学や品格を持ち込む人は、よほどの特権を持っているか、よほどのバカか、どちらかだ。」

「目標は、あった方がいいという程度のものではなく、本当は水や空気と同じで、それがなければ生きていけない。中略。自ら設定できなければ何の意味も持たない。」

「うまい文章、品のある文章、そんなものはない。正確で簡潔な文章という理想があるだけである。」

「直感は「長い間集中して考え抜くこと」すなわち果てしない思考の延長上でしか機能してくれない。」

一方、私も言いたかったことで、うまい表現だと特に感心したのは次の2箇所。

「私たちは大きなジレンマを抱えてしまった。消費者の立場では。「王様」と呼ばれるが、労働者の立場では、一部のスペシャリストを除いて、消耗品となりつつあり、働きがいは失われつつあって、肝心の消費も縮小している。中略。自分は労働者としての生き甲斐を感じているのか、それとも消費者としての生き甲斐しかないのか、一度考えてみてはどうだろうか。」

「読書が重要でないのではない。情報に飢えるということが重要なのである。」


またしても寝不足。