東の果てに続く路…海と道と | 狸力の巣

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まぁ…なんとなく作ったモノです。



最近の状況なんかを綴ってみたりしてます。

さぁ時間が無いぞ、ナビでも1時間は掛かると出た。

厚岸水鳥観察館を出て、44号を東に。

前を走るミキサー車…がやけに速いね、千切られない様に気をつけないと。

 

ナビに従い44号を右折、浜中駅を左手に見て更に左折でアイスバーンの細い道へ。

自分が乗るとナビは大抵怪しい道を勧めるよなぁ~と思いつつ。

 

どうも根室半島の南側を通る道に出たらしい、天気は快晴で

車窓はこんな感じ、人工物すら殆ど見えない…当然人家も殆ど無い。

 

時折思い出したように数軒人家がある集落を抜けて、それを何回か繰り返して

奔幌戸の集落、この地名は良いねぇ…カタカナで書くとリズム感が溜まらない。

 

更に進むと何やら駐車場があった、展望台っぽいけど

また地名が読めない…羨古丹(うらやこたん)でしたか、何故か駐車してトイレだけ。

 

さぁ時間が無いぞ~どんどん進め、車窓には太平洋が

うんなんか地形すら見た事無い感じ、地形の質そのものが違うんだろうなぁ。

 

海沿いから内陸に入って花咲線と並走の後に、アイスバーンの道を東へ。

キタキツネやらエゾリスが居る道は何かしんどいねぇ。

 

落石の手前の踏切に着いた時点で、釧路行の普通は発車10分前。

何とか落石の集落に入って、予想していた通りに道のドン突きに着いたら先客っぽい車が。

 

コレで行けると思ったけど、踏み跡を歩きだした時点で遠くにタイフォンが聞こえた。。

 

あ…間に合わないや、何とか海側に向かって遠く遠くに線路が見える位置に立てば

キハ54が通過…え??何処だって??望遠レンズだったら幾分かマシに撮れたかなぁ??

 

あ”~と言う声を出しつつも、茶内で交換する根室行が本命だからと強がる。

90分程有るんでどうする??

取り敢えず落石の灯台に向かうと道は工事中で工事ヤードを迂回した挙句通行止め。

仕方ないんで

遠くに見えるユルリ島を撮る、平べったくて不思議な形だけどこの辺りはこういう地形なんだね。

 

その帰り道に

廃貨車、ワム60000っぽいけど白帯巻いて救援車の表記が残っているのは珍しい。

 

さらに時間が有るんで

駅に行く、構内は

交換可能だけど、今は定期列車の交換はすべて茶内だったはず。

 

15時前にさっきの場所に戻れば車が2台、では早いけど行くか。

てくてく熊笹の上に踏みつけられた跡を辿って歩く、シカの糞がやっぱり彼方此方大量に落ちてる。

10分程で遠くに花咲線を見渡せる丘に着いた、先客もいるからアングルは決まって来るね。

 

冬至の根室の日没は1537と通過の頃なので良い光線になるんじゃないかな??

アングル確認で

素晴らしい色だねぇ~と満足していたら…雲が出た。

 

しかも晴天なのに丁度日の沈む辺りだけ、そして遠くにヘッドライトが…

あ~来ちゃった…しかも何か青いんですけど。

 

色々足掻くけど色が出ない…。

 

広角で引き付けて

本当ならキハ54の側面が光る筈なのに…。

 

無念。

 

 

其処に居た数人が全員溜息出そうな感じでしたとさ、自然だし仕方ないけど青ラッピングはなぁ。

 

ショボーンとしててくてく来た道を戻る、振り返ると

怨念雲の下に夕日が沈む所だった。

日が沈むと流石に踏み跡だけの道は怖いんでさっさと車に戻る。

さて今晩の宿は根室だ、車を走らせる。

16時なのにもう深夜の様、あ…根室発の普通を撮っておくか。

慌てて逆戻りでさっき見た無人駅へ。

西和田駅、駅舎はヨ5000かな。

丁度月が出てきた、1620と普段の3075レ清水通過時間なのに此処ではもう夜の帳が降りる頃。

 

ホームと地面に明確な区分も無く、雪原に足突っ込んで

ぶん流す、停車間際の速度だったらそんなに止めるのも難しくないし。

 

そして見送る。

西の空は僅かに赤みを残していたなぁ。

今度こそ根室の市街へ行こう、宿に入る前に

スーパーに立ち寄る、記憶が確かなら14年前にもラリージャパンの翌日に此処に寄った。

北海道のスーパーで見るべきは

鮮魚コーナー、根室では貝類が豪快且つお安い値段で大量に。

 

時期は過ぎているけど

花咲ガニも結構売ってた、まぁカニはあまり好きじゃないんだけど。

 

んで投宿、電子キーの不具合に嵌ったりして部屋に入る前に貰ったパンフで明治公園のサイロがライトアップされてるそうな。

 

あそこ迄歩くのは嫌だし~と車で行ってみれば

漆黒の闇でした、月が出ていたんでシルエット的には撮れたけど…。

 

畜生~腹も減ったしやけ酒だ、車置いててくてく歩く。

回転寿司です、それでも地物が多くあるんで

鰯・鰊・青ぞいといきなりいい感じ、注文してから握ってくれるもんで。

あぶらがれいと北寄貝、この貝旨いねぇ~。

 

流石に冬の北海道、暖房効いているとはいえビールがばがば飲めば寒くなって来たんで

三平汁頼んだら予想以上の大きさで来た、しかも臭くなくて旨い。

 

寿司なんで米食ってるから腹溜まるんだよね、次で終わりにするか。

花咲ガニは季節外してるからイマイチだったな、鰊はもう一皿食ったけどコレ好きだな。

 

 

米で腹が膨れてしんどいから散歩して腹ごなしだね、駅に向かう。

最終の釧路行が発車待ち、撮影してくれと言わんばかりの位置に看板も。

 

望遠レンズで1/15とか言うSSは無理があるけど

流氷物語の白色だった。

 

発車を此処で見送って、散歩を続行。

駅はもう無人になってた、入場券は明日買おう。

スーパーも閉まってた、19時回ったばかりなのにもう深夜の様。

セイコマは当然開いていたんでお買い物、そう言えば今日は冬至だねぇ。

 

買い物して宿に戻るその途中に

切実な看板、電柱にも彼方此方に北方領土の問題が書いてあって

宿でふと外を見る、水平線の向こうに明かりが…あの方向は国後島!?

 

急に現実感を帯びてきた、北方領土問題はこの街では切実なんだと。

 

 

さっきセイコマで買ったのは

冬至と言う事で南瓜を食べます、コレで良いか。

さぁ眠くなってきたけど最終の根室行の到着を見たいねぇ、根室2141だったかな。

 

でさっきの場所から望遠で

この一瞬だけ顔が明るく見えたなぁ、そして到着した列車からそこそこ10名強の降車客が居たのが何だか意外に思えた。

 

さて風呂で温まって…ユニットバスじゃ無理だがな。

根室で泊まるのは2度目、3度目は有るかどうか??

 

冬至の夜が一番長い日を最東端の街で過ごしましょう、おやすみなさい。