★一分法話★1558話
【他人なんて気にしない気にしない】
昨日、電車に約1時間半ほど乗らないといけないところまで、法衣を着て出かけることがありました。
僧侶ですので、法衣を着て出かけることはおかしいことではないのですが、草履での長距離移動に乗り気ではなかったんですね。
昨日は朝から雨が降っていましたので、足元を考えると「草履はきついなあ」と思っていたんです。
そこで私の決断は、法衣をきているけれども足元はスニーカーとしました。
正直、格好いいとは言えませんよね、わかっています。
自分でも法衣にスニーカーはカッコ悪いと思っていました。
しかし、ここは実利をとるべきだと判断したんです。
坂本龍馬も和装にブーツを履いていたそうですから、「龍馬の気分で法衣にスニーカー」と思って歩き始めました。
電車に乗るまでの道は、人の目が少し気になっていましたが、100mも歩くとそんなことはどうでも良くなりました。
堂々と歩いていると誰も気にもしていない。というより私のことなど誰も眼中にもないのです。
「坊さんが歩いている・・・」という程度です。
私が法衣にスニーカーを履いていようとも、頭に髪の毛が無かろうとも、他人にはそんな事関係ないのです。
では、私は一体何を気にしていたのでしょうか?
服装は、相手がどのように思うかを考えて選ばないといけないものだと以前にも書きました。
でも、格好悪いというのは自分が恥ずかしいとか、自分が良くみられたいという考えが出てくるのでしょうね。
普段の生活の中でも、他人の評価ばかり気にして思い悩んでいることが、なんと多いことでしょう。
他人は、あなたの事なんてそんなに気にしていません。
堂々と自分の格好、自分の考え、自分のやりたい事 自分の人生を生きたらいいのです。
ただし、人が不快に思うようなことはいけませんよ。
私も先方についてからは、持参した草履に履き替えましたからね。シャキン! 合掌