▲どこにでもありそうな公園にあったコナラ

 

 

6月6日

 

6月はヒラタの採れやすい月だ。

 

この日は北総での取材が終わってから県東方面へ。

 

今年初の県東ポイントはどんな感じだろうか・・・

 

宅地造成などで

 

ここ数年、有望な樹液を出す木が軒並み伐採。

 

クワカブたちにとっては受難の年が続いている。

 

取り敢えずは軽く流しながら

 

気楽に木々を見ていく。

 

▲こちらも公園のコナラ

 

 

最初のポイントは昨年は不作。

 

樹液の出が悪くなっている。

 

「おっ」

 

今年はいい感じだ。

 

 

▲コクワ、ノコ、ヒラタの付くトベラの木

 

 

 

九州の造園に詳しいクワガタマンさんから名前を教わった

 

トベラの木へ。

 

コクワが数匹。

 

「いいぞ」

 

近くの藪を分けてタブの幼木を見ると、こちらにもコクワがチラホラ。

 

この樹は今までは虫が付かなかった樹。

 

今年、この辺はいけそうな雰囲気だ。

 

次は、1キロほど離れたマテバシイポイントへ。

 

あらららら、この周辺には5本ほどのヒラタ実績樹液があるが、

 

全部ダメ。これから樹液が出ることに期待だ。

 

 

そして、さらに数百メートル離れたところにあるニレの木へ。

 

表面に樹液が垂れ、枝に染み出た樹液にはコクワが・・・

 

まっ、一応、

 

網でツンツンとやる。

 

ツンツン

 

しがみついている・・・

 

 

ツンツンツン

 

ありゃ、まだしがみついている。

 

コクワならとっくに落下してもいいんだけど?

 

私は近くに落ちていた棒を拾って、コクワをツンツンして網に落した。

 

あれ~???

 

「ヒラタだ!!!」

 

ちょっと嬉しい。

 

 

▲シーズン始めは写真もピンボケになる・・

 

取り敢えず、そいつをパーツケースに入れて、

 

次へ

 

ダメ~

 

じゃ、次へ

 

ダメ~

 

では、期待の

 

以前ねもっちゃんパパと来て、カブトが鈴なりになっていた

 

楡の木だ。

 

「なんか、いる」

 

小さなヒラタだ!!!

 

かなり小さいが、一応ケースに入れる。

 

そこから上の隙間を見ると赤い羽根が見える。

 

カリカリカリッ

 

真っ赤な初ノコである。

 

赤くて艶々。

 

▲赤みの強い初ノコ♂

 

 

最近、土から這い出て来たのだろうか?

 

初ノコなので、こいつもケースイン。

 

そこから更に移動。

 

「うん」

 

楡の木の周りの草が踏み倒されている。

 

くわ友やライバル採集者がもう見回りに来ているようだ。

 

これは、意外かもしれないが、ちょっと嬉しい。

 

同じような思いで樹液回りをしている。

 

同士を感じるのだ。

 

こちらの樹液はチョボチョボ。

 

もう少し時間を経過すれば樹液の出も良くなり、甲虫たちを呼んで

 

くれるはずだ。

 

最後は道路沿いのニレへ。

 

車がよく通る道。

 

 

こんなところにいるのかよ。

 

と思ったがいた!!!

 

 

 

本日3頭目のヒラタである。

 

感想としては、ソロソロ動き出したかなぁという感じだ。

 

で、とりあえず、写真を撮った後は

 

最初に採ったヒラタのみ持ち帰りして、後はリリース。

 

 

▲本日の成果。

 

 

 

リリースしてから気が付いたのだが、

 

持ち帰りヒラタをよく見てみると、

 

翅に大きな穴が!!!!

 

 

 

 

 

大きな♂にやられた。

 

直感的にそう思った。

 

なぜなら、この子のいた上の洞には何やらうごめく輩がいたからなのだ。

 

 

 

 

この子のサイズが39ミリだったので、

 

挟んだ奴はおそらく50mm以上あるに違いない。

 

 

 

これはまた行かないといけないのか・・・

 

 

 

 

と私のくわ採り話はここまで、

 

次は内房AさんからのLINE採集情報を記します。

 

 

6月7日

 

**************************************

 

お疲れ様でした。

 

初ノコは良いですね。

 

初ミヤマと言いたいところです。

 

明日は内房のヒラタポイントとミヤマポイント

 

回りますよ

 

**************************************

 

パトロールから帰宅しました。

 

(※パトロールとはAさんが樹液の見回りをする事)

 

内房〇地区のマテバシイでチビヒラタ。

 

 

 

〇地区のミヤマポイントでイノシシの竹をバキバキと

圧し折る足音に恐怖を感じながら

ミヤマ♀1匹だけ採れました。

♂ミヤマ2匹は藪の中へ・・・

 

****************************************

 

6月8日

 

今夜はジャンプくぬぎと〇〇回りへ。

 

〇〇回りは豆ヒラタとコクワ多数。

 

連ちゃんパトロールは疲れますね(笑)

 

 

 

▲ヒラタレジェンドの桃さん

 

 

 

この夜は桃さんも一緒で、鼻息が荒かったです(笑)

 

※桃さんは房総ヒラタ採集のレジェンド的存在。

 

 

ただ、欲の無い方なので60オーバーのヒラタを採っても

普通に人にあげてしまう。

 

とにかく自然の中でヒラタが

見られればそれでいいというなかなかいないタイプ。

 

 

 

桃さんはジャンプクヌギを見ながら、

 

「今年は誰も来ていない」とブツブツ言いながら、

 

掻き出し棒でカリカリ。

 

内房方面もこれから樹液ヒラタ本番を迎えそうです。