▲八千代市立郷土博物館
2年ほど前、千葉県八千代市にある
八千代郷土博物館を取材した。
こちらの博物館では近くを流れる新川流域の考古、歴史、
民俗、自然等の
資料を分かりやすく展示している。
▲昭和の暮らしの展示
館内に入り、新川流域に生息する動物や魚類、養蚕展示を
見学して行くと
いきなりゴリラのようなオットセイのような
わけの分からない怪物模型が現れた。
▲江戸時代、印旛沼に現れた怪獣
近くには古文書のようなものも・・・
研究員に聞くと
「これは天保14年9月2日に印旛沼の弁天山付近に出現したと
される怪獣です」と・・・
「か、かいじゅう・・・」
「実はこの記録は3つの古文書に同じような記述で載っているので、
ウソではないような気がします」と研究員。
暫し、唖然とする私・・・
▲アザラシ等の海獣にも見えるが、大きさや猿に似ている点が大きく異なる
古文書に書かれていた内容はこうだ。
印旛沼の開削工事の中、弁天山付近の沼地は難工事とされていた。
天保14年(1843)9月2日、この場所を巡回中、大雨大風となった。
暗闇になると周囲が光り、この怪獣が出現。
見回っていた家来2人の他、お供の12~13人が即死。
3人が助かったが重い病気になった。
この事件は野田勘左衛門が報告し、黒田豊前守が勘定所に届けている。
12~13人が即死とはどういう
事なのだろう?
簡単に書いているが恐ろしい話である。
▲古文書の一つ。他にも絵付古文書が存在する。1843年のこと
だから、そうそう古い話ではなく。記録もしっかりしているはず。
ちなみにこの怪獣の大きさの記載が3つの古文書それぞれにあるのだが、
今の単位にすると
全長4.8メートル、
頭回り3メートル
口の大きさ1.5メートル
爪の長さ 30センチ
顔はサルに似ている
このサイズ感からすると模型のバランスはちょっと
違う気もするが、
現在で言うUMAの類だろうか・・・
(他の古文書ではこのサイズに近い挿絵も存在)。
昔はこのような湿地や広大な沼が九十九里浜までつながっていた
はずなので、海からトンデモナイ怪物が入って来てしまった可能性も考えられる。
まだまだ不思議なこと、不思議な動物がいる可能性は十分あると思う。
興味のある方は是非八千代市立郷土博物館に足を運んでみよう。
◆◇◆ DATA ◆◇◆
八千代市立郷土博物館
八千代市村上1170-2
9:00 ~ 16:30
㊡月曜
料金・・・無料