77万4000~12万9000年前(中期更新世)の地質時代が「チバニアン」(千葉時代)」と
命名されることが17日、韓国・釜山で開かれた国際地質科学連合の
理事会で決まった!!(yahoo news)
そんなニュースが流れた。
千葉県民としては嬉しい話、また日本の地名が全世界で使われるという事は
日本国にとっても誇らしいことだ。
そんなチバニアンについて私は2015年に取材している。
当時は翌年には決定するなどと言われていたが、伸びに伸びた。
いろいろな権威や利害が交差して、そんな簡単な話では
なかったのだろうと推測する。
まっ、そんな裏の話はさておいて、チバニアンの地がどんな
ところなのか?
過去の記事を改めてアップしますので、さらっと見て頂けたらと思います。
尚、駐車場やチバニアンに近付く道は以前とは変わっている可能性がありますので、
あくまでも参考記事として読んでくださいませ。
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(2017年11月の記事です)
ここ最近、地球史年表に「千葉時代」が記載されるかもと
大きな話題になっている。
要するに新生代第四期の中に名前の無い空白の時代があり、
その時代を証明する地層が千葉の養老川沿いにあり、
国際地質科学連合によって認定されると
千葉時代となるというわけだ。
(カンブリア紀やジュラ紀も地名から名付けられています)
私は2年前にこの件を知り、「これは面白い」と
千葉の情報誌「ぐるっと千葉」にて取材記事を書いているので、
こちらに簡単に報告したいと思います。
場所は千葉県市原市田淵。
田淵公民館の横を西に向かって約500メートル歩いていきます。
保全のため、車では入れませんので注意してください。
2年前の取材では公民館前に7台ほど止めるスペースがありましたが、
この報道ですから、現在は規制があると予想されます。
市役所等に問い合わせることをお勧めします。
斜面を川に向かって歩いていきます。
道標があり、整備されているので迷うことはないと思います。
▲養老川と取材協力してくれた紫谷さん。
この取材の日はたまたま地質学を勉強されている島根大の
学生・紫谷さんに出会い、
説明をしてもらうという幸運に恵まれました。
この地層が77万年前の地磁気逆転期の痕跡を残しています。
ちょっとピンとこないかもしれませんが、
過去に地球は何度も南極と北極が入れ替わるという
地磁気逆転が起こっています。
要は磁石のNとSが入れ替わる現象です。
▲家族で見学に来ていた方にモデルをお願いしました。
この親子が見ている赤い杭が現在と地磁気が逆になっている地層です。
黄色い杭は地磁気がふらふらしている時代を表します。
そして、黄色杭の上にある緑の杭は現在と同じ地磁気の時代です。
さて、
でも、どうして地磁気が逆転している事が分かるのかと疑問ですよね。
それは、地層の中の鉱物に磁石の性質をもつものがあって、
それを調べることによって、どちらが北極を、
どちらが南極を示していたかが分かるからです。
プラスして言えば、
その地層に降り積もった中にある植物の花粉や種などからも
気候の違いがある程度分かるというのもあります。
田淵公民館前に掲示されていた図。
杭のような絵が見られます。
地球の時代を認定された地層にはゴールデンスパイクが打ち込まれる事になっています。
審査には地質や環境、論文、交通の便等も含まれます。
ライバルはイタリアの地層ですが、市原の地層の方がかなり有利のようです。
千葉時代・ゴールデンスパイクが打ち込まれる日も近いかと思います。
ゴールデンスパイク↓
もし、興味のある方、こんな話題が大好きな方は
宣伝になってしまいますが、
2015年10月号「ぐるっと千葉」内の「ぐる探」をご参照くださいませ。
図書館で見るも良し、バックナンバーを購入していただけるとコチラとしても
とても嬉しいです。
ぐるっと千葉のホームページ↓
https://gurutto-chiba.amebaownd.com/