▲この採集のために百均でツッパリ棒と自転車ロープを購入して作った採集網棚。計500円で完成。

 

 

 

 

2017年7月15日(土曜)

 

待ちに待ったヨッシーはんとの南会津外灯回りの日が

 

やって来た。

 

ヨッシーはんとは、これで4回目の共同採集になる。

 

あまりにもクワガタ熱心なヨッシーはん。

 

そんなヨッシーはんに感動した私が

 

南会津の大自然、そして出来れば天然のオオクワガタを

 

堪能してもらえたらとお誘いし、実現に至ったというものだ。

 

ちなみに過去の共同採集では

 

房総ヒラタ樹液採集、

https://ameblo.jp/kuwkuw0624/entry-12178972511.html

 

房総ヒラタの材割り、

https://ameblo.jp/kuwkuw0624/entry-12246907627.html

 

房総ミヤマの外灯採集

https://blogs.yahoo.co.jp/sgkbf219/65785956.html

 

 

を行なっているが、すべて目的種をゲットしてきている。

 

 

 

なかなか思い通りには行かない自然相手に

 

結果を出せているという奇跡。

 

今宵も何かが起こりそうな予感である。

 

 

クワガタ話に花を咲かせながら、あっという間に東北道を降り、車は徐々に

 

高度を上げていく。

 

目的の地は標高が700~800メートルくらいある。

 

自分達の千葉県は最高地でも400メートルちょいしかない。

 

遠征が始めてのヨッシーはんにとっては未知の領域に入っていくのである。

 

▲初南会津へ向かうヨッシーさん。。。

 

「ふじたいらさん、パーキングでは30度近くあってこれは暑くて大変だなぁと思ったのですが、

 

なんですかここは!!! 気温は25度。涼しくて快適ですo(^▽^)o」と。

 

そう平地で暮らす誰もが初南会津で感じ.る涼しさである。

 

真夏でも涼しい。。。

 

「ヨッシーさん、夜なんぞは15度くらいまで下がる日もあるんですよ」

 

「寒くて暖房入れた事もあるんですから~~」

 

 

気が付くと、すでにポイントインしていた。

 

 

ブナのお山が四方に展開し、透明すぎて碧や

 

エメラルドグリーンに見える清流。

 

ヨッシーはんの目の色も変わりだす。

 

 

 

 

「このアスファルトの上を71ミリが歩いていたんですよ」と

 

過去の初南会津を訪れた採集家たちにした話題をリピートしながら運転をする私。

 

 

 

 

本日は常宿である「民宿○ー君」に一泊二食の宿泊が決まっているが、夜中も

 

走り回る予定なので、途中村のコンビにで夜食を買い込む。

 

 

17時、○ー君着。

 

 

女将さんに挨拶をすると

 

本日は村尾さんというベテランのライトトラッパーも来ているとの事。

 

 

 

村尾さんは数年前の昆虫フィールド取材の際、

 

採集風景を写真に撮らせてもらった事のある方で、

 

 

数多くのライト採集の方々が

 

波動砲的な強い明かりで採集されるのに対して

 

丸型電球を少し大きくしたような昔ながらの全方向型ライトでやられる方なのである。

 

 

 

 

しかも、今年は息子さんと来ており、別々に採集するのだとか。

 

 

 

楽しみである。

 

▲この道25年以上のベテラン村尾親子。お兄ちゃんは子供の頃から一緒に付いて来ているので、キャリアは一緒です。過去に

オオクワ♂は50頭以上採集。オスですから♀は何匹

採ったのって感じです

 

 

 

18時が過ぎ、宿泊者が揃い夕食。

 

 

今夜は釣り人が3名、クワ採り人が4名だ。

 

 

 

おかずも多く、ご飯はお代わり自由なのでヨッシーさんも大満足。

 

 

 

「こんなに頂けるとは・・・」

 

 

 

村尾親子の席はすぐお隣だったので、

 

おかずをつまみながら恒例のクワガタ談義が始まる。

 

 

 

 

村尾父「ライトに来るオオクワはさぁ、他のクワガタと違ってライトの近くに落ちるのは

 

少ないよね。オスはさぁ、だいたい50ミリ台だと20メートル以内かな、60以上は30メートル

 

くらいを探さないといけないよね」

 

 

 

ヨッシーはん、ご飯を口に運びながらも、時々ポカーんと話に聞き入っています。

 

 

 

 

村尾父「みんなさぁ、遠くの山を照らしたがるけど、

 

ぼくはオオクワも飛ぶときは

 

なるべく障害物を避けると思うんだよね」

 

「だから川の上なんかを照らした方がいいと思うんだ」

 

「凄い光量のライトにしなかったのは、もう何十年も昔なんだけど、

 

○ー君でバーべQをやった時にオオクワのオスが2頭来たことがあってさぁ

 

ライトのパワーじゃないんだって考えたんだよね」

 

 

「なんなんだ、この人たちは・・・」という顔をして、

箸が止まっているヨッシーはん。

 

村尾さんの話は時々虫の気持ちになりきって話をされるので、

 

とても面白いし妙に説得力があるのです。

 

 

 

「村尾さんもちょこっと泊まってはオオクワのオスのデカイの採って帰っちゃうんだけど、

 

このお兄ちゃんもおとうさんに輪をかけたように採るのよねぇ」と配膳をしながら女将さん

 

がぽつり。

 

 

 

 

なんでも村尾親子は昨日は山形で採集。

 

 

 

 

お兄ちゃんの方が外灯採集で2♀を拾ったとか。

 

 

 

こちらのお兄さんの方は、いかにも採りそうな眼光鋭げな感じの方。

 

 

 

でも、スパスパと物事を言うし、さっぱりした感じでとても好感が持てます。

 

 

 

食事も終わり、一旦部屋に戻って採集準備に取り掛かります。

 

 

 

「ふじたいらさん、お腹もいっぱいになったし、虫の話も聞けたし良かったです」

 

「それにしても、食事をしながら親子でオオクワの話を

 

真剣にするなんて、

 

凄いことです。正に真剣勝負。本気の採集家ですね」

 

 

極真空手に情熱を注ぎ込んだヨッシーさんだけに

 

真剣、本気の採集家には心持って行かれるのであろう。

 

▲村尾親子のライトトラップ。これから別々の場所で採集を始めます。素敵な親子です。

 

 

 

ヨッシーはんが準備に取り掛かっている合間に私は駐車場に降り、

 

トラップ準備をする村尾さんとちょっとお喋り。

 

 

 

「そうそう、昨夜の山形オオクワ見せて下さいよ」

 

 

 

 

すると村尾お兄さんは採集ケースから2頭を取り出してくれました。

 

▲前日に村尾兄さんが山形の外灯で採ったデカ♀。迫力にたまげました。。。

 

「いや~~っ、いいですねぇ~」

 

 

 

「やっぱ、天然はいいなぁ・・・」と感激。

 

 

 

1頭は30ミリ半ば、もう1頭はデカ♀で40半ばはあるでしょうか。

 

 

 

ヨッシーはんにも見せたいなぁ、降りてこないかなぁと思いながら見ていましたが、

 

結局ヨッシーは現れず、村尾親子はそれぞれのライトトラップ地へ。

 

 

さぁ、我々ものんびりしてはいられません。

 

出 陣 で す   (=`(∞)´=)

 

ヨッシーはんを車に乗せ、エンジンをかけます。

 

 

 

 

「ヨッシーはん、さっきね、村尾さんの山形オオクワ見たよ」

 

「デカくて、ヨッシーはんにも見せたかったなぁ」

 

「まっ、明日見せてもらってもいいんだけどね」

 

と言うと

 

「ふじたいらさん、いやいや先ほどの食事の際の話が凄すぎて

 

先制パンチを食らっているので、

 

今そんなのを見たら逆に戦意喪失してしまいますよ~」

 

なるほど、そんな取り方もあるのか・・・言われてみればそうかもしれない・・・

 

 

 

 

「あのお兄さんも凄い方だと思います。もしかしたら自分と年が

 

近いかもしれません」

 

「あっ、そうかな、じゃ、明日聞いてみるね」

 

さっ、そんな採集家たちの本気に触れたヨッシーはんと外灯回りへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったのですが、ここでもう一人

 

 

 

御挨拶をしておかなければいけない人がいます。

 

 

 

 

 

実は6月の房総ミヤマ外灯回りでもお会いしたあの方も南会津入りをしていたのです。

 

 

 

 

そう、その方は千葉の採集人・もっちゃんパパです。

 

 

 

 

もっちゃんパパは過去に5年続けて南会津外灯回りを一緒にした

 

クワ戦友でもあります。

 

なでしこ奪取採集記↓

https://blogs.yahoo.co.jp/sgkbf219/62410472.html

 

 

 

 

今回は自前のライトトラップでのオオクワ採集を目指します。

 

 

 

 

もっちゃんパパは工作が得意の方、

 

低予算でいろいろと考えては新しい採集兵器や武器を作ってしまいます。

 

 

 

 

 

なんでも出来上がった物を気楽に買う事が出来る時代ですが、

 

自分で工夫して作り上げるという努力は素晴らしいと思います。

 

 

 

 

そんな、もっちゃんパパには頭が下がります。

 

▲もっちゃんパパさんとヨッシーさん

 

ヨッシーはんは丁寧に挨拶をし、もっちゃんパパさんも可愛い後輩が

 

来たなぁという感じで微笑みかけます。

▲ネットやホームセンターでいろいろと取り寄せ、自分なりに

作り上げたライトトラップ。私は工夫するもっちゃんパパを

尊敬しています。 ※この場所は南会津町宿泊者のみが

行なえる許可された場所です。

 

 

 

こちらでも一人の採集家のパワーを感じたヨッシーはんは言います。

 

 

 

こちらに来ている方たちは

 

 

本気だ

 

 

本気の採集家の皆さんだ

 

 

 

 

マジ顔で呟きます。

 

 

その表情には冷や汗もありますが、

 

なんか嬉しそうな、そんな感じです。

 

 

そう、例えるならば

 

 

ドラゴンボールの悟空が自分より強い相手に

 

叩きのめされた後の

 

苦笑いに似ています。

 

 

 

 

さぁ、これから夜の戦いの始まりです。

 

 

 

 

第二幕に続く。

 

 

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