たくさん拾えた午後7時台を過ぎ、奥地にある明るい外灯に向かった。
すると、その外灯下で張り込みをする人物が・・・
お話をしてみるとmixi仲間の友だちという事が分かった。
そして、この外灯を9時ごろまで見たら、自分の持って来たライトを使って
ライトトラップをすると言う。
心の中では自前ライトがあるのなら
外灯は外灯回りの人達に解放してほしいなぁと思いましたが、
お互い頑張りましょうと言ってその外灯は諦めました
(実はこの外灯でオオクワ実績アリ)。
オオクワを採るための作戦は迷惑をかけなければ自由だ。
いやいや、それだけではありません。
その奥にちょこっとだけある外灯もお子連れに張り込まれていました。
さすがお盆、夏休みの真っ只中です。
これで2つの外灯は点いているのに消えました・・・
(↑うまい事を言ったつもり)
再び来た道を戻ります。
徐々にライバルが増えて来ました。
いくつもの灯下を見回り、夜の9時を過ぎたので
張り込み採集の方がいる奥の外灯へ向かいました。
すると、なんと、その外灯は消え、先ほどの採集人の方がその場で
ライトトラップを始めているではありませんか。
採集人さんに聞いてみると、
「ここの外灯は9時過ぎると消灯するようになっちゃったんですよ」
と・・・。なるほどそれで9時までと言っていたんだ・・・
成果を聞いてみると、外灯ではオオクワは飛んで来なかったとの事です。
再び、ここに来る事を告げて、私の灯下回りは続きます。
今宵はとてもノコギリクワガタが多く見られます。
▲名付けて土俵際ノコ
♀は普通なのですが、飛来♂は足が1本無かったり、
アゴが折れていたりとまともな奴がいません。
それが野生って事なのでしょうか・・・
ノコノコノコノコ、コノハノコ(木の葉のこ)ばかりだ・・・
嗚呼と空を見あげると満天の星空。
星の大群だ。今宵の星空に満点をあげよう
(↑うまい事言ったつもり)
そんな一人芝居に酔いながら、三度奥地へ向かいます。
地元の軽トラが私の車を抜いて行きます。
とあるカーブに差し掛かった時です。
・・・
なんや、ミヤマのデカイのが轢かれてるやん。。。
と車を降り、一応チェック。
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
・・・ゲッ!!!
なにおー!!
ほんの少しの違い、一歩違いで天国と地獄に分かれてしまったという事です。
オオクワは轢かれて天国へ、自分にとっては生きていれば天国だったのに地獄の心境です。いやオオクワも生きていれば天国だったかも、、、いや死んでいるから天国か?よく分からないので、このクダリは止めます(じゃ、書くな)。
私はボロボロの死骸を持って、ライトトラップの採集人のもとへ。
ライトの方は自前ライトにしてから2頭のオオクワ♀が飛来したそうです。
さすが、文明の利器を使った採集は採れ方が違います。
釣りで言えば、ライトトラップがイカ釣り船、外灯回りは1本の釣竿で
磯場を回る釣り師といったところでしょうか。
私は、その採集人に♂死骸を見せました。
すると、採集人さんは、とても勿体無いという顔をして
じっくり見てから「有り難いものを見せてもらいました」と。
そして、会話もそこそこにお互いの健闘を祈ってお別れしました。
可能性がある限り外灯下を回らなくては・・・
時刻は午前0時を回ってしまいました。
気温は相変わらず高いのですが、虫の活動も鈍りだしました。
あと1時間くらい回ったら止めるか?
そして、深夜1時。
あ~ぁ、これで終わりか・・・ホントにそれでいいのか?
いや、さっきのオオクワを拾ったところまでもう一度走ろう。
深夜の灯下回りは続きます。
しかし、時刻はあっという間に2時、そして3時。
カ~ン
採集終了~
この後は道の駅で爆睡。
の予定でしたが、これが気温が高くて車内は蒸れ蒸れ状態。
クーラーをつけて寝ればいいのですが、ガソリンも心細く、忍の一字。
朝までよく寝られませんでした。貧乏採集は辛いのです。
朝を迎え、オオクワポイントともお別れです。
あとは蒸された体を温泉でさっぱりさせて帰るのみ。
50円でとても旨い。
採集結果
平成24年8月16日
コクワ2♂7♀
ノコギリ5♂10♀
アカアシ2♀
ミヤマ2♀
オオ死骸1♂(61~63ミリ位)