無名戦士の言葉 | 真実は人を幸福にするか?

真実は人を幸福にするか?

桑田義雄が、うかんだり、もぐったりするブログ

 

1.大きなことを成し遂げるために
  強さを求めたのに
  謙遜を学ぶようにと弱さを授かった

2.偉大なことができるようにと
  健康を求めたのに
  より良きことをするようにと病気を賜った

3.幸せになろうとして富を求めたのに
  賢明であるようにと
  貧困を授かった

4.世の人々の称賛を得ようと成功を求めたのに
  得意にならないようにと
  失敗を授かった

5.人生を楽しむためにあらゆるものを求めたのに
  あらゆるものを慈しむために
  人生を賜った

6.求めたものは一つとして与えられなかったが
  願いはすべて聞き届けられた
  私はもっとも豊かに祝福された


この言葉は、アメリカの南北戦争に従軍した、
南軍の無名戦士が記したものと言われています。
本文は加藤諦三の「無名戦士の言葉」という本に紹介されていたものです。

この戦士はおそらくキリスト教徒であり、神に様々な祈りをしたのでしょう。
ですが、祈った通りには行かなかった。
むしろ、その逆の結果が出た。
しかし、後で振り返れば、その事がかえって、彼の願いに叶ったものであった。
そのような詩です。

一文ずつ、私なりに解説します。

1.大物になりたい、という願望は、男はたいてい持つと思います。
女性も、(社会的に)強い男と結婚したい、という願望を持つ人が多いと思います。
しかし、この無名戦士は、「大物になりたい」という願望は叶わなかった。
逆に、力の無い立場になってしまった。
ですから「無名」戦士なのでしょう。
しかし、その事を、この戦士は「謙虚であれ」という神のメッセージとして受け止めたのでしょう。
それにより、おそらく、愛される人物になったろうと思います。

2.戦いに勝つには健康が不可欠であり、戦士も、それを望んだ事でしょう。
しかし、実際は病気になってしまった。
これは望みとは逆ですが、病気を経験しますと、他人の病気の苦しさに共感出来ます。
軍功を上げる事は出来なくても、病気に苦しむ仲間を助けた事でありましょう。
それは、軍功を上げる事よりも、値打ちのある事かも知れません。

3.お金持ちになりたいと願ったのに、実際は貧乏になった。
しかし、貧乏になる事で、節約をしなければなりません。
お金持ちのボンボン総理が、経済観念が無いばかりに、悪政を布いている国があります。
貧乏の家に育った者が総理になっていれば、こんな事をしないのに、と、一機、百億円以上する戦闘機を米国から購入するボンボンを見て、ため息が出ます。

4.世間の称賛を得ようと努力しても、報われない。
よくある事です。
しかし、もし、簡単に報われてしまったら、慢心になる可能性があります。
「謙虚に行け。一歩ずつだ。」と言う神からのメッセージと受け止めるならば、そこでかえって力を付けて、大きな結果を残せるかも知れないのです。

5.「楽しむための人生」を彼は望んでいたのに、そういう人生にはならなかった。
そして、彼は気づいたわけです。
人生とは楽しむものではない。
人生とは、あらゆるものを慈しむためのものなのだと。
人生は、楽しむどころか、苦しみのほうが多い。
だからこそ、他者を慈しむ心も起るのだと。
楽しいばかりの人生では、そのような心は起こらないのだと。

6.神に求めたものは一つとして与えられなかったのですね。
普通は、信仰を捨てますよね。
でも、彼は違う思考をした。
彼は、「願いはすべて聞き届けられた」と言っている。
「願い」とは、「満足」でしょう。
例えば「この一万円で近場の温泉に入って、美味しいものを食べたい」と考える。
でも、友人が金銭で、とても困っていて、その一万円を渡す。
その事で、温泉と御馳走は失いましたが、それ以上の満足を得られたんです。
彼の祈りは、全部、裏目に出た。
でも、その結果に、かえって満足したんです。
ですから、「私はもっとも豊かに祝福された」という結論になった。

人は現世利益を願います。
ですが、その裏目に出る事のほうが多いと感じませんか?
それは、現世利益とは「世間一般的な幸福」だからです。
神々は、我々に「世間一般的な幸福」を求めるのではなく、そうした価値観を離れてこそ得られる安楽を与えようとするのです。
ですから、現世利益の願いは、叶わない事のほうが多いのです。
しかしながら、「命を助けてくれ」というような願いには、もちろん、最大限、神々は力を尽くすと思いますし、極限の苦しみの中にある人に対しては、その苦しみが癒えるような働きをされると思います。

この無名戦士の言葉から、世間一般では不幸とされる事。
例えば、病気、貧困、孤独などは、むしろ恵みなのではないか?
と考えると、人生はより豊かになると思います。

 

※本書「無名戦士の言葉」(加藤諦三著)ですが、「無名戦士の言葉」の解説というよりも、大半はいつもの加藤節です。「ありのままの自分で生きなさい」というメッセージの本です。

 

 

さて、本日、YouTubeで動画をUP致しました。
おおよその人は「性欲を持て余す」という事で悩まれていると思います。
その対策方法です。

 

 

 

 

 

掲示板「大梵天寺」お気軽に遊びに来て下さい。 
http://daibontenji.bbs.fc2.com

Twitterアカウント
https://twitter.com/kuwatayoshio

ご感想・ご連絡はメールにて
kuwatayoshio あっとまーく gmail.com