こんにちは。
3月も半ばになると、街のあちこちで卒業式の話を聞くようになります。うちの子たちはまだ卒業する学年ではありませんが、卒業式の影響は、しっかり家まで届いてきます。
今日は、さきの学校がお休みでした。小学校の卒業式がある日なので、在校生は家で過ごします。はなは普通に幼稚園です。休みの子と平日の子が同じ家の中に混ざる、3月らしい一日でした。
予定表だけを見ると、登園、音読、縄跳び、鬼ごっこ、算数、ピアノ、カフェ、図書館、お庭、チャレンジタッチと、かなり盛りだくさんです。私の体力だけは、この予定表にまったく合わせてくれません。
卒業式でお休みの日の朝
さきの学校は、卒業式のためにお休みでした。
6年生が主役の日なので、1年生は出番がありません。出番がないのに登校して、体育館でじっとしているより、家で過ごす方がお互いのためです。休みの理由が卒業式なので、遊びに行っていい休みではありません。宿題は出ています。
休みをもらった側は、休みの理由を気にしません。子どもは「学校が休み」という事実だけを覚えて、次の遊びの計画を立て始めます。
はなの後ろを歩いて登園
はなは、歩いて幼稚園に登園しました。さきが後ろからついて行き、私も途中まで一緒に歩きました。
普段は車や自転車で通り過ぎる道も、歩くと発見があります。地面の模様、壁の継ぎ目、誰かの庭の花。はなは、それらを一つずつ確認しながら進みます。確認が終わるまで、前に進みません。
大人は、目的地まで最短で歩きます。子どもは、寄り道を含めて登園です。時間に余裕がある日にしかできない歩き方なので、こういう日は付き合う方に回ります。
私が途中で引き返すとき、はなは少しだけ手を振って、そのまま歩いて行きました。幼稚園が近づくと、子どもは親より友達を探し始めます。
家に帰って、昨日の時間割通りに動く
さきは家に帰ってから、昨日の時間割通りに過ごしました。
音読をして、縄跳びをして、鬼ごっこをして、算数の勉強をして、音楽はピアノの練習です。学校が休みなのに、家で時間割をなぞります。休みなのに休みではありません。
休みの日に家で勉強する、というのは、本人が決めたわけではありません。時間割という形で、先に予定が決まっています。宿題の設計がうまいと思います。逃げ道を残さない作りです。
音読と、縄跳びと、鬼ごっこ
音読は、聞き役がセットです。読んでいる本人より、聞いている側の方が長く座っています。
縄跳びは、回数を数えるのが仕事です。数える側は、飛んでいる側より先に疲れます。100回を数える声が、だんだん小さくなるのは私だけではありません。
鬼ごっこは、家でやると逃げ場がありません。追いかける方も、追われる方も、だいたい同じ場所で折り返します。それでも楽しいらしく、何周も同じ場所を回っていました。
算数の勉強と、音楽はピアノの練習
算数は、家で問題を解きました。学校の机と違って、家の机には誘惑が多いです。鉛筆の先、消しゴムの形、窓の外の音。集中が切れる理由は、家の中にいくらでもあります。
音楽は、ピアノの練習でした。時間割に音楽と書いてあると、家ではピアノになります。学校には音楽室がありますが、家にはピアノがあります。時間割と家の持ち物を突き合わせて、その場でできる形に変換する。1年生も、なかなか臨機応変です。
アニメのはたらく細胞を見た
それから、アニメのはたらく細胞を見ました。
体の中で何が起きているのかを、キャラクターが説明してくれる話です。血や菌が出てくるので、体の話としても、生き物の話としても見られます。
この時期、私の体の中でも、花粉と戦う係が総動員で働いています。画面の中で真剣に戦っているのを見ると、自分の鼻や目も、ああなっているのかと思います。ただし、私の場合は戦いが長引いています。
お母さんとカフェでドリアとパンケーキ
さきは、お母さんとカフェに行きました。食べたのは、ドリアとパンケーキです。
ドリアとパンケーキは、順番が難しい組み合わせです。しょっぱいものと甘いものなので、どちらを先に食べるかで、その日の気分が決まります。両方頼めるのは、子どもの特権です。大人が同じことをすると、たいてい後で少し後悔します。
パンケーキの上には、アイスが乗っていました。乗っている以上、溶ける前に食べる必要があります。デザートに締め切りが設定されているのは、なかなか厳しい仕様です。
図書館にも行った
カフェのあとは、図書館にも行きました。
休みの日に図書館へ行くと、借りるだけでなく、その場で読む本も増えます。読む本が増えると、返す日も増えます。静かな場所なのに、家に帰ってからの予定を増やしてくれる場所です。
図書館の本は、期限があります。家にある本と違って、いつまでも置けません。期限があるから読む、というのは、締め切りと同じ仕組みです。
3月の歌は『たいせつなもの』
3月の歌は『たいせつなもの』です。
月が変わると歌も変わります。1か月ごとに曲が入れ替わるので、覚えたころには次の曲になります。うろ覚えの曲が、家の中にたまっていきます。
私は、この歌をフルでは歌えません。さきは歌えます。覚える速さで負けているので、教えてもらう側に回りました。教える側が1年生というのは、家の中では普通のことになりつつあります。
はなは思い出の袋に作品を入れて持って帰った
はなは、昨日作った思い出の袋に、これまで作った平面作品を入れて持って帰りました。
袋は昨日クレヨンで絵を描いたものです。作った本人が翌日に使う段取りなので、昨日の作業は無駄になりません。こういう予定の組み方を見ると、幼稚園の先生は計画的だと思います。
持って帰ったのは平面作品です。平らなものだけが袋に入ります。立体の作品は、袋に入りません。袋に入らないものの行き先は、今のところ誰も説明してくれません。
卒園式の総合練習と、一輪車
はなは、卒園式の総合練習をしました。上手に出来たそうです。
総合練習というのは、通しでやる練習のことです。通しでやってみると、座る場所、立つ場所、歩く順番が、一度につながります。部分ごとに練習していた時には見えなかった段取りが、ここで見えてきます。
本番が近づくと、練習の空気も少しずつ変わります。ただ、本人はそのあと一輪車に乗っています。練習の緊張と、一輪車の楽しさは、同じ日の午後にあるようです。
お庭で裸足、お庭でおやつ
帰ってから、はなはお庭で裸足で遊びました。お庭では、おやつも食べました。
3月に裸足です。私が靴下を履いている横で、子どもは裸足で走っています。私が裸足になると、たぶん足の裏が痛くて座り込みます。順応性の差は、毎年開いていく一方です。
お庭でおやつを食べると、同じおやつでも少し特別になります。特別なのは、おやつではなく場所です。地面に座って食べるだけで、お菓子の値段は変わりません。
うちの庭は、日当たりが悪いことで有名です。日当たりが悪くても、裸足で遊ぶ場所としては十分機能していました。
姉妹でチャレンジタッチ、はなのこどもちゃれんじ4月号
姉妹でチャレンジタッチをしていました。二人で一台を、代わりばんこに使います。順番を待つ間に、相手の番を横から見ています。横から見ている時間の方が長いので、二人とも、二人分の内容を覚えます。
はなのこどもちゃれんじ4月号が届きました。3月に、4月の教材が届きます。学年が上がる前提の荷物が、先に家に来る仕組みです。届いた時点では、まだ今の学年です。
箱は、開ける前にしばらく置かれます。開けたい気持ちと、まだ開けない理由を、本人の中で調整している時間です。
この日、家にあったものが役に立った話
この日、役に立ったものは三つでした。一つは、昨日の時間割です。学校が休みでも、家で何をするかが決まっていました。二つ目は、昨日作った思い出の袋です。作った翌日に使う予定だったので、今日そのまま使えました。三つ目は、お庭です。裸足で遊ぶ場所と、おやつを食べる場所を、同じ場所で済ませられました。
時間割は、前日に用意しておくと、休みの日に効きます。休みの日に何をしようかと考える時間は、子どもにとっては空白で、親にとっては交渉の時間です。先に決まっていれば、その交渉が要りません。
思い出の袋は、昨日作って、今日使って、卒園の日にもう一度使います。3回使う予定で作られた袋なので、昨日のクレヨンの作業は、いちばん薄い回ではありません。ちゃんと計算されています。
休みの日と、幼稚園の日
同じ日の中に、学校が休みの子と、幼稚園に通う子がいました。休みのさきは、家で時間割を消化して、カフェに行って、図書館に行きました。はなは、登園して、総合練習をして、一輪車に乗って、思い出の袋を持って帰りました。
どちらも予定が詰まっています。休みの日にも予定が詰まるのは、家に時間割があるからです。時間割は、学校が休みでも休みません。
はなは、あと少しで幼稚園が終わります。4月号の教材が家に届いて、思い出の袋に作品が入って、卒園式の総合練習が上手に出来ました。準備は、少しずつ進んでいます。
準備が進んでいる実感は、本人より周りの方が先に持ちます。本人は、今日もお庭で裸足で遊んでいました。それが、たぶんいちばんいい準備です。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。