三学期が始まって二週目に入り、学校と園の生活もそろそろ本調子になってきました。
今日は朝からピアノの練習で涙があり、夜は新しい献立に挑戦がありました。
山も谷もある一日でしたが、順番に振り返っていきます。
平日の朝は、とにかく時間との勝負です。
起きてから家を出るまでの四十分は、毎日同じことをしているのに毎日慌ただしいです。
今日も朝ごはんの準備と身支度が同時に進みました。
冬の朝は、窓を開けるだけで室温が下がるので、換気は短時間で済ませています。
そのぶん、暖房の前から動かない二人を引きはがすのに苦労しました。
それでは、園と学校の話から書いていきます。
はなの園は、卒園まであと41日
はなの園では、卒園までの残り日数が教室に掲示されているそうです。
今日で、あと41日。
数字が毎日ひとつずつ減っていくのを、子どもたちも見ているのだと思います。
掲示を見るたびに、「きょうは41」と教えてくれます。
41という数字は、子どもにはまだ実感がわかないはずです。
それでも、毎日数えることで、少しずつ近づいている感覚は育つのでしょう。
私のほうが、その数字を見るたびに少し寂しくなります。
入園したときは、制服の上着がぶかぶかでした。
それが今では、袖の長さがちょうどよくなっています。
三年の間に、体も心もずいぶん大きくなりました。
卒園式の日は、笑って見送りたいと思っています。
そのためにも、残り41日を普通に過ごすのが一番だと思っています。
幼稚園の給食では、黒糖パンが出たそうです。
黒糖パンは、甘くて香りが強いパンです。
はなは、量が多くて残してしまったと言っていました。
パンが大きい日は、おかずの配分も難しくなるようです。
「パン、おおきかったの」と、少し残念そうに報告してくれました。
残したことより、大きさを覚えていたことに少し笑ってしまいました。
園では、かんたろうの歌も歌ったそうです。
元気の出る歌なので、家でも口ずさんでいました。
牛乳パックの編み物マシンで、マフラー
園で、牛乳パックを使った編み物マシンを作ってもらったそうです。
牛乳パックの底を切り取って、周りに切り込みを入れた簡単な道具です。
切り込みに毛糸をかけて、順番にすくっていくと、編み目ができていきます。
道具が手作りなので、仕組みが目で見て分かるのがいいところです。
はなは、ピンクの毛糸でマフラーを作り始めました。
最初は毛糸のかけ方を間違えて、ほどいてやり直していました。
二回目からは手が覚えたようで、少しずつ進むようになりました。
編み物は、同じ動作の繰り返しなので、集中力の練習になります。
「ピンクがすきなの」と、色にもこだわりがありました。
まだ編み始めたばかりで、長さは手のひら分ほどです。
それでも、自分で編んだ布が伸びていくのは嬉しいようです。
「これ、はなのマフラー」と、何度も確認していました。
完成までは、まだ時間がかかりそうです。
途中で毛糸が絡まると、そこから解くのが大変です。
絡まった毛糸を解くのは、私の担当になりました。
指先が冷たくなる季節の工作なので、こたつの上で作業しています。
こたつに入ると眠くなるので、作業は短時間で区切っています。
完成したら、首に巻いて見せてくれるのだと思います。
手編みのマフラーは、多少ゆがんでいても温かいものです。
私も子どものころ、同じように毛糸で何かを作った記憶があります。
さきの席替えと、絵描き歌「さんちゃんが」
さきのクラスでは、席替えがありました。
さきは、六号車の二番目になったそうです。
号車は、教室の中で決めたグループの呼び名です。
二番目という位置に、本人は少しこだわっているようでした。
席が変わると、隣や前後の顔ぶれも変わります。
新しい席の周りで、誰と話が合うかはまだ分かりません。
「となりの子、おもしろい」と、もう情報を仕入れてきていました。
子どもの順応は早いもので、こちらが心配する間もありません。
国語では、絵描き歌をやりました。
「さんちゃんが」の歌です。
歌いながら線を引くと、最後にたぬきの絵ができる作りになっています。
歌詞は、私もどこかで聞いた覚えがありました。
「さんちゃんが散歩で3円もらって豆かって、お口を尖らせぼく、たーぬき、ばってん」
歌いながら描くのは、口と手を別々に使う作業です。
歌につられて線が乱れると、絵の形も変わってしまいます。
さきは家でも、この歌を何度も歌っていました。
家で描いたたぬきは、耳が大きくて、少し狐に見えました。
絵描き歌は、昔から伝わっている遊びです。
完成形が決まっているのに、少しずつ個性が出るのが面白いところです。
授業では、昔話を読む時間もあったそうです。
ほかには、虫の体操を題材にした絵本も読んだと言っていました。
読む本の幅が広がっているのは、ありがたいことです。
音楽の時間と、今月の歌
音楽の時間では、手遊び歌をやりました。
「おちゃらかほい」は、向かい合って手を打ち合う遊びです。
二人一組なので、相手の速さに合わせる必要があります。
合わせるのが面白くて、笑いながらやっていたそうです。
「お正月」の歌も歌ったとのことでした。
あの歌は、正月が終わってから歌うと、少し名残惜しい気持ちになります。
一月の歌は、「花束をあなたに」でした。
先週まで題名を忘れていたので、ようやく正体が分かりました。
家で音楽をかけようとしたら、うちの機械はその曲を知りませんでした。
機械が知らない曲を、学校で覚えてくるというのも面白い話です。
結局その日は、さきが歌ってくれました。
人の声で覚えた歌のほうが、後々まで残るものです。
掃除場所が変わって、六年生の教室へ
掃除の場所も変わったそうです。
今度は、六年生の教室になりました。
六年生の教室は、机の数も椅子の数も多く、掃除の量も増えます。
「きょうしつ、おおきいの」と、少し誇らしげに言っていました。
一緒にやるのは、ゆかりちゃんとかずくんです。
慣れた顔ぶれなので、少し安心しているようでした。
六年生と一緒に掃除をするのは、いい経験だと思います。
上の学年の動き方を見るのは、勉強になるはずです。
ただ、雑巾をかける場所が少し離れているそうです。
離れていると、始める前に移動の時間がかかります。
教室の端から端まで歩くぶん、休み時間が短くなります。
それでも、担当が決まっているのは分かりやすいようです。
雑巾は、絞る場所と干す場所を決めておくと楽になります。
家でも同じで、使い終わった雑巾の行き場を決めています。
掃除は、体の使い方も覚えられる作業です。
床を拭く姿勢が、そのまま腰の使い方の練習になります。
図書館で借りた『給食室のいちにち』
学校図書館に行って、給食の本を借りました。
給食室の一日を追った写真絵本です。
給食は、食べる側からは見えない仕事がたくさんあります。
朝早くから、たくさんの人数分を作っている様子が写っています。
大きな鍋や道具の大きさに、さきは驚いていました。
「これで、みんなのごはんを作ってるの」と、何度も言っていました。
実際に働いている人の姿を見ると、給食の見方も変わります。
残さず食べようという気持ちも、自然に育つはずです。
本を選ぶときに、給食という題材を選んだのが面白いと思いました。
図書館の本は返す日が決まっているので、読み進める習慣がつきます。
家の本と違って、返却期限があるぶん集中して読むようです。
図書館の袋も、学校指定のものを使っています。
本を入れる袋が決まっていると、どこに置いたか分からなくなりません。
読んだ本の感想を、夕飯のときに少しだけ聞きました。
火曜日は、ピアノ教室の日
火曜日なので、ピアノ教室に行きました。
「楽しかった」と、帰ってきてすぐに報告がありました。
今日は左手が難しかったそうです。
右手はメロディなので、音の並びが分かりやすいのです。
左手は伴奏なので、同じ形の繰り返しに見えて、実は少しずつ変わります。
両手を別々に動かすのは、頭の切り替えが何度も必要になります。
家で練習しているときも、左手だけ止まってしまうことがあります。
止まっても、すぐに最初からやり直すのが癖になっています。
今朝は、はなの練習で涙が出てしまったそうです。
思い通りに弾けないと、悔しさが先に出るのだと思います。
泣いたあと、少し休んでからもう一度弾いていました。
悔しいという感情は、続ける力の源にもなります。
私のほうは、口を出しすぎないように気をつけています。
教えるより、聴いてあげるほうが役に立つと分かってきました。
練習は十五分までと決めています。
長くやると、集中が切れて嫌いになってしまいます。
短くても毎日続けるほうが、結果的に伸びると思います。
上手になる過程に、涙が混じるのも仕方ないことです。
晩ごはんは生春巻き、デザートはプリン
晩ごはんに、生春巻きを作りました。
ライスペーパーを水で湿らせて、野菜と肉を巻いていきます。
水に浸した紙は、すぐに柔らかくなりすぎるので、作業は素早く進めます。
妻は、そのライスペーパーで上手に巻いていました。
私は巻きが緩くて、途中で崩れてしまいました。
崩れた分は、私が自分の皿で食べることにしました。
はなは、一口食べて「くさい」と言って、残してしまいました。
香りの強い葉物が入っていたのだと思います。
香りの強い野菜は、好き嫌いがはっきり分かれます。
さきも一枚だけでやめておきました。
二人とも、初めての味には慎重な態度です。
無理に食べさせなかったのは、正解だったと思っています。
食べられないものを、その場で決めつけないようにしています。
食材とは、何度か会ううちに仲良くなるものだからです。
大人の分は、ソースを変えておいしくいただきました。
作った量より、食べた量のほうが少なかったのは残念でした。
それでも、台所に立った時間は無駄ではありません。
食後に、プリンを食べました。
スプレーのホイップクリームをかけ、フルーツを乗せました。
ホイップは、振るだけで形になるので、子どもでも扱えます。
二人は、クリームの量を競うように盛っていました。
「これは、おみせのプリン」と、はなが満足げに言っていました。
市販のプリンに一手間かけるだけで、立派なデザートになります。
クレープも作ろうという話になりました。
ライスペーパーの残りを使って、次は甘いものを巻く予定です。
生春巻きの失敗が、次の献立につながりました。
今夜の絵本は『アナと雪の女王 エルサのおくりもの』
今夜の絵本は、エルサのお話でした。
姉妹の絆が描かれる、あたたかい内容です。
映画で見た場面を思い出しながら、ページをめくっていました。
絵が大きくて、夜の読み聞かせにも向いています。
はなは、姉と妹の関係に自分たちを重ねているようでした。
「さきと、はなと、おなじだね」と言っていました。
物語を自分の生活に重ねられるのは、成長の証だと思います。
読み終えたあとは、二人で役を決めて真似をしていました。
読み聞かせのあとに遊びが続く日は、それだけ心に残った証拠です。
電気を消すのは、いつもより少し遅くなりました。
それでも、布団に入ればすぐに静かになりました。
一日の終わりに、物語があるのはいいことだと思います。
冬の暮らしを支える、100円ショップの備え
冬の工作と食事の支度は、100円ショップの小物がよく働きます。
編み物マシンの毛糸は、100均のかごに入れて分けています。
色ごとに分けておくと、絡まりにくく、選ぶのも早くなります。
絡まった毛糸を解くときに使うクリップも、100均のものです。
こたつの上の作業用に、100均の小さなトレーを置いています。
トレーがあると、毛糸くずが床に散らばりません。
牛乳パックの工作材料は、100均の袋にまとめて入れています。
作りかけの作品は、100均のジッパー袋に入れて名前を書いています。
名前があると、姉妹の作品が混ざりません。
給食の袋や図書館の本袋は、100均のフックに掛けて定位置にしています。
掛ける場所が決まっていると、朝の「ない」が減ります。
ピアノの楽譜は、100均のファイルで曲ごとに分けています。
ファイルを分けると、練習する曲を探す時間が短くなります。
手洗い後のタオルも、100均のかごにまとめています。
濡れた雑巾は、100均のバケツに一時的に入れておきます。
そのまま流しに置くと、周りが濡れて掃除が増えます。
生春巻きのライスペーパーは、100均の保存袋で湿気を防いでいます。
袋の口を閉じておくと、次の一枚がくっつきません。
ホイップクリームの缶も、冷蔵庫の決まった位置に置いています。
必要なものを、必要な分だけ。
買い足す前に、しまう場所を決めるのがうちの守り方です。
一月十四日の火曜日を終えて
卒園までのカウントダウンに、編み物、絵描き歌、ピアノ。
今日も詰め込まれた一日でした。
あと41日という数字と、左手が難しいという報告が、今日の二大話題です。
マフラーが完成するのは、まだ先になりそうです。
毛糸が足りなくなったら、同じ色を探しに行く約束をしました。
生春巻きは、次は具を変えて再挑戦するつもりです。
香りの強い野菜は、別の皿に分けて出す工夫をしてみます。
クレープの話も、忘れないうちに実行したいと思います。
席替えで新しい席になったさきは、しばらく落ち着かなそうです。
掃除の場所が変わるのも、少し緊張する出来事だと思います。
それでも、帰ってくる顔はいつも通りでした。
冬の平日は、こうした小さな変化の積み重ねで過ぎていきます。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。