先日のミニバスケットボールの練習で、Kちゃんが「転ぶ練習した〜い」と叫びました。転ぶ練習は柔道の受け身を参考にしています。Kちゃんは柔道も習っているので得意です。「Kちゃんのマネしてね」と言われるのがうれしいようです。
僕は転ぶことが得意です。コツは、転びそうになったら逆らわずに身を任せることです。先日もテーブルの足に左足を引っ掛けました。そんな時は右足で踏ん張るか、手を出して支えたがるものです。一点に体重が掛かることはケガのもと。
その時、出した右足を緩めて体を丸め、手をつかずにごろんと転びました。どこか打つこともなく、手や足を捻ることもなく、上手に転んだのです。しいていえば、誰かに見られたらカッコ悪いだけ。ケガをしないことが一番。
車椅子ツインバスケットの審判をしている時も、よくありました。足が絡んで転びそうになると、丸くなってすってんころりん。流れるように立ち上がって、何事もなく審判を続けます。周りを見ても気づく気配はなし。
次に時計が止まった時、他の審判二人が駆け寄ります。「大丈夫ですか。派手に転びましたね」「えっ、気づいたの?」「みんな見てましたよ」自分が思うよりもカッコよく転んだわけではないようです。まあ、いいか。
転ぶ練習の一番の決め手は、頭を守ることです。前に転ぶ時は片手を曲げて斜めに転ぶ。後ろに転ぶ時はおへそを見て首を曲げる。どれも頭を打たない技術です。頭さえ守ることができれば、命を失う危険性は減ります。
車椅子バスケットの選手同士がぶつかって、ひっくり返ることがあります。近くにいたら、頭だけでも守りたいと思っています。カッコ良く滑り込んで、選手の頭を支えるイメージトレーニングをしています。美しい妻は「妄想」と呼びますが。
ミニバスケットの子が、荷物を持ったまま転んで手をケガしました。手がふさがっているので、うまく受け身ができなかったそうです。今度は荷物を持った状態の練習をしましょう。「転びそうになったら、荷物は放り投げて」なんてね。