中学時代の文集を見て、恥ずかしいやら情けないやら | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 中学校の同窓会では、卒業アルバムを手に持つ人がちらほら。アルバムには集合写真ばかり。男は丸坊主。顔が小さくて分かりづらいです。今の顔と見比べながら目を凝らしてみると、少しずつ懐かしい顔が蘇ってきます。

 

 その中で、我がJ組の幹事T君が卒業文集を持参してくれました。表紙には、ちょっと気取ったデザインのJの字が躍っています。当時は謄写版印刷、いわゆるガリ版です。表紙をめくった中表紙にある挨拶文は、見覚えのある文字でした。

 

 上手に書こうとしていますが、漢字が角張っています。僕の字です。編集委員でもしていたのでしょうか。全く覚えがありません。ただ、ガリ版は良くやった記憶があります。ロウを塗った原紙に鉄筆でガリガリと文字を掘るのです。

 

 小学校では木枠に原紙を挟んで、手に持ったローラーでインクを紙に押し付けます。中学校では輪転機が登場しました。ローラーに原紙を貼り付けて、一周まわすと一枚印刷されます。これが楽しくてクルクル回していました。

 

 文集は一人一枚、それを半分に折って製本してあります。つまり一人2ページ。1ページ目にはアンケート。2ページ目は自由な書き込み。自分のページを探すと、すぐに見つかりました。やはり、ひらがなは丸く、漢字が角張った変な文字です。

 

 そこには「妄りに世を喜び 妄りに世を果無み 世に振り回された挙句 世に見捨てられる 僕はそのようにはなりたくない どんなに事態が急変しても それに油断せず それに怯えず 適格な判断を打ち出す 不動の心でありたい」

 

 何だこりゃ、中学生の言葉か。周りくどい言い回し方といい、カッコつけた漢字といい、今の屁理屈とちっとも変わらない。五十年間、何にも成長していないのか。バスケット仲間だったEちゃん曰く「我が道を行く」を貫いたのか。

 

 会う人ごとに「変わらないね」と言われました。「中学時代とヘアースタイルが一緒だからね」と返してはいましたが、(中身も中学生と変わらないね)という意味だったと気づきます。恥ずかしいやら、情けないやら。