旅は妻の発案から始まり、ブログのネタ切れで終わる | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 今回の岡山倉敷の旅は、美しい妻の発案から始まりました。「ねえ、一月に連休が取れるけど、どこへ行く?」12月に入った頃の話です。「どこへ行きたいの?」と聞いても「どこでも良い」暇なあなたが決めてという意味です。

 

 もっとも、「どこでも良い」という言葉を真に受けてはいけません。「富士山は?」「去年行った」「伊勢は?」「近すぎる」どこでも良いはずなのに、お気に召すところを探すのに一苦労です。これもまた、旅のうち。

 

 地図を眺めては次から次へと候補を出します。「岡山の後楽園と倉敷の旅は、近からず遠からずだけどなあ」「良いねえ」確か、何番目かにここを提案した時は「行ったことある」で却下されたはずなんだけど。

 

 妻の結論は「行ったことあるけど、良いねえ」というところに落ち着きます。宿は倉敷美観地区の中にあるアイビースクェアに決めました。一番の目的地である美観地区の中にあって、ホテル自体も近代化産業遺産という優れものです。

 

 旅の中身はハズレもいくつかありました。冬の後楽園はだだっ広くて寒々としていました。大原美術館は改修中で休み。川舟遊びは売り切れ。翌日は月曜とあって、川舟も他の美術館も博物館も全部休み。調査不足は否めません。

 

 それでも、予想外のおもしろさがたくさんありました。夢二郷土美術館は飽きるほど夢二式美人を見られました。アイビースクェアは赤煉瓦の建物自体も魅力的でしたし、敷地内には倉紡記念館や陶芸教室など、時間が足りないとさえ思えました。

 

 旅の楽しみは、どこへ行くかに始まり、ホテルを選び、新幹線を予約するごとに盛り上がってきます。これは、幹事のおもしろさと一緒みたい。僕は我が家の幹事です。旅の終わりの帰り道は、一種独特な喪失感が付きまといます。

 

 でも、幹事にはそれを上回る達成感があります。今回も至る所で妻の喜ぶ顔が見られました。家に帰ると大いなる満足感。妻は「あ〜、我が家が一番」と言ったか言わなかったか。締めくくりは、旅の思い出をブログに綴ることです。