ミニバスケットボールの練習の合間にフリスビーをしました。ディスクをパスしながらゴールを競う、フリスビーアルティメットです。ルールはバスケットボールとほとんど同じです。もちろん、ドリブルはできませんけど。
正式なルールはサッカーコートと同じくらいの広さです。アメリカンフットボールのように、エンドゾーンでディスクをキャッチしたら得点です。ディスクを持ったら2歩しか走れません。ディスクを落としたら相手に渡ります。
僕らは体育館でするのでフットサルのような感じです。ローカルルールとして、コートの端にボールケースを置いて、そこへ入れたら1点。2歩しか歩けないことは厳しく取りあげますが、ディスクを落としても拾えば良いことにしました。
以前から練習しているので、みんなきれいに投げることができます。パスが通ると見ていても気持ち良い。ただ、キャッチが難しいのでよく落とします。落としても良いことにしたので、拾ってすぐに再開します。
3歩走るとディフェンスが「3歩走った!」と叫びます。ディスクを持った子に「ねえ、3歩?」と聞くと「うん」と正直に返事します。これで、ディスクは相手に移ります。実はこれが正式ルールです。フリスビーアルティメットはセルフジャッジなのです。
子供たちにルールを説明すると、「ウソついたらどうするの?」と聞いてきます。「ウソついたらいけないことになってる」と答えると「ふ〜ん」と納得します。この子たちは、素直に「良い人のルール」を受け止めているようです。
セルフジャッジは、フリスビーアルティメットだけではありません。ゴルフやローカルテニス大会などでも、当たり前のように続けられています。しかし、それができないスポーツもあります。審判のいるスポーツです。
サッカーなど、わざと転んで審判を欺きます。「悪い人のスポーツ」といえそうです。車椅子ツインバスケットの審判をしている時、「ねえ、どちらが出した?」と選手に小さな声で聞くことがあります。「良い人のスポーツ」だからです。