セルフガソリンスタンド、誰とも話さず | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 ガソリンが高留まりしています。行きつけのガソリンスタンドも1リットル179円とか。高くて困るのなら、車やバイクに乗らなければ良いという話になります。でも、今さら歩きとバスの生活に戻る勇気は出ません。

 

 初めて一人でバスに乗ったのは中学校の時でした。車掌さんから切符を買うのが恥ずかしくて、「切符お切らせ願います」と声を掛けられるのを待った覚えがあります。「知らない大人と話す」という人生勉強の場だと思いました。

 

 その頃、だんだんワンマンバスが増えました。運転手さんと話すことはありません。黙って料金箱にお金を入れるだけです。「知らない大人と話す」ことに慣れ始めると、ワンマンバスはつまらないと思うようになりました。

 

 初めてアルバイトをしたのは高校一年生、ゴルフのキャディでした。お客さんに敬語を使うと褒められます。「大人と話す」ことが楽しくなりました。会話の楽しさを知ったことは、その後の人生を大きく左右することになります。

 

 その後、十数種類のアルバイトを経て、職業を選ぶ決め手を三つ考えました。「物を作ること」「自分で決められること」そして、「会話ができること」です。そば屋は全てを叶えられる職業でした。おかげで毎日楽しく働けました。

 

 いつの間にか、誰とでも話ができるということが特技になりました。言葉が通じなくても気になりません。0歳児から洋の東西を問わず、気軽に話しかけることができます。「知らない人と話す」ことに、全くストレスを感じません。

 

 ところが近頃は、ガソリンはセルフ、高速道路はETC、誰とも話をしません。その昔、車で通勤していた頃は、ガソリンスタンドで店の人と話し、高速道路の料金所で係の人と話し。あちこちで油を売りながら帰りました。今は昔。

 

 ボケ防止も兼ねて、いろんなスーパーで買い物をします。ほとんどがセルフレジですが、一カ所だけ業務スーパーが有人レジ。「この間バイクが故障しちゃって」「直りました?」「今修理中」「大変ですね」最後の砦です。