餅踏み、九州の慣わし | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 九州に住む孫娘が初めてのお誕生日を迎えました。僕らからのプレゼントは、シロフォンとピアノが合体したような楽器です。彩りもきれいで遊んでみたくなりますが、ネットで直接向こうへ送るので実物を見ることもできません。

 

 LINEで動画を送って来たので、プレゼントで遊ぶ様子かと思ったら違っていました。丸いお餅を担いだり踏んだりしています。ニュースでお餅を担ぐ慣わしは見たことがあります。でも、お餅を踏むのは知りませんでした。

 

 食べるものを足で踏むのはいかがなものかという人もいます。でも、先日手打ちうどん教室でうどんの玉を踏んづけたばかりです。そういえば、ワイン作りで葡萄を足で踏んで潰している映像を、何度も見たことがあります。

 

 足で踏むという文化があるのかもしれません。餅踏みの風習は、ひとえに誕生日を迎えた子供の成長を喜ぶものです。主に九州で見られます。孫娘のパパによると、日本中でやっているもんだとばかり思っていたそうです。

 

 赤くて可愛らしい草鞋を履いたり、裸足で踏んだりしています。大きなお餅を背中におぶって歩く場面もありました。一升餅といいますから2キロくらいあります。歩き始めたばかりの孫娘には重いです。立てなくて泣き出します。

 

 立ち上がれば、身を立てることができる。座り込めば、家を継いでくれる。転べば、厄落としになる。つまり、何をしても縁起が良いことにしてしまうという言い伝えです。動画からは家族の笑い声も聞こえて来て、とても微笑ましい雰囲気でした。

 

 若い頃、友人に子供が産まれてお祝いをあげようとしたら、母が1ヶ月は待てと教えてくれました。昔は赤ちゃんが産まれてすぐに亡くなることも多かった名残でしょう。一年前、生まれたばかりの孫娘を抱いて、赤ん坊はこんなに小さかったかと感じました。

 

 自分の娘が生まれた時も、あまりにか細い息をしているので、不安になった覚えがあります。そのうちに、寝返りを打ち、這い回り、歩き出す。そんなことを思い出すと、孫娘が誕生日を迎えられた喜びもひとしおです。