足が動かない、左足外側エッジ | kuwanakenのブログ

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プラス思考は、好きじゃない。
前を向いたり、しゃがんだり、
振り返ったり、無理をせず、
幸せレンガを、積んでいこう。

 スピードスケートの高木菜那さんが、パシュートに続いてマススタートでも転倒しました。どちらも、同じ最終コーナーですから、原因も同じという可能性が大きいです。私見としては、ズバリ左足の筋肉疲労です。

 

 筋肉は神経の命令を受けて運動を繰り返します。脳は疲労を感知すると、神経の命令を抑えて筋肉の回復を図ります。ところが、高木菜那さんは責任感が強すぎる為、脳が気を使って神経の命令を抑え切れなかったのです。

 

 山登りをしていると、疲れて座り込む人がいます。励ますと再び歩き出す人もいます。なだめすかしても全く動かない人もいます。前者は一歩前で命令を抑えた人、後者は動かなくなるまで命令を出してしまった人です。

 

 根性論で言えば、精神力が体力を優った。科学的に説明すれば、エネルギー分子が枯渇して乳酸などの老廃物が溜まり、筋肉の収縮が起きなくなる。菜那さんは、筋肉の能力を超えて神経の命令が出されてしまったので、足が動かなくなったということです。

 

 僕も何度か経験があります。たとえば、空手の稽古で前屈の姿勢が長く続き、「直れ」と号令がかかっても足が動きません。一人前屈のまま立ちすくみます。先輩が襟を掴んで戻してくれました。鈍くさいので無駄な力が入ってしまうようです。

 

 若い頃スピードスケートが好きだったので、瑞浪国際スケート場の400メートルコースを一日中滑っていることもありました。カーブは左足の外側エッジに全体重をかけて蹴り、なおかつ右足をクロスさせて伸ばします。よく転びました。

 

 高木菜那さんは、三人一緒のパシュートで筋肉能力以上の神経命令を出し続けました。マススタートではディフェンディングチャンピョンということで、みんなに警戒されて気が抜けません。足にも脳にも疲労が溜まります。

 

 そんな状態で最終コーナーに差し掛かりました。無理に無理を重ねた結果、左足の外側エッジがバランスを崩したのです。菜那さんは力を抜くことが苦手のようです。誰か力の抜き方の技術を教えてあげてください。